白金は、中国の原料価格抑制の取り組み強化により、鉄鉱石が売られ、それに追随して、銅、ニッケル、亜鉛などが修正安を演じ、それらに巻き込まれるように、NY市場では1162ドルまで売り叩かれることとなりました。すべては、インフレに対する警戒感が招いたようなものです。ただし、白金は過度な投機筋の買いは見当たらないため、このまま下落するとは思えません。しかしながら、今回の白金下落により上昇の勢いは弱回ったため、時間をかけながら再び高値をトライすると予想しております。
白金相場の大崩れはないと考えている理由の一つに、NY白金の取組み面を挙げたいと思います。ここ最近のNY白金下落により、取組高が増加しております。これは、恐らく投機筋(ファンド)の新規売りが入っていると考えております。ご存じのように、今のファンドはアルゴリズム(プログラミング売買)で動いているケースが多く、そのため、トレンドやニュースで売買をしてきます。私の予想通りであるならば、前回はNY白金1250ドル以上でファンドのショートカバーを指摘しておりましたが、今回は1200ドル以上がポイントになってくることでしょう。
次に、大証白金60分足になります。相場は、徐々に動きを変えてきます。最終的には、日足、週足、月足を確認しますが、今は売りの流れの変化に気づく必要があります。そのために、時間足を用いて考えたいと思います。このチャートを見ますと、5月18日19時頃に、MACDが0地点を下回りました。そのことによって、価格も低迷しました。その後、幾度か0地点の上抜けを試みましたが、その都度売り叩かれました。しかし、本日の夜間取引から0地点を上抜けることに成功しました。数時間の軽画家必要ではありますが、私の予想では、大証白金の修正安は一巡したと判断しております。
こちらのチャートは、大証白金240分足になります。こちらのチャートでは、MACDは買い転換しましたが、未だ25本移動平均線の下位置にいるため、その移動平均線4175円(時間と価格によって異なります)を突破するかがポイントになります。それらを確認しながら、新規買いをしていきたいと思います。
建玉のご相談は、電話、メールにて承っております。お気軽にご相談ください。