昨日はお客様へ出向いていたため、ブログを更新することができませんでした。
本日は相場全体的に、ここ最近の下落に対しての反動高となりました。私は、前々からお伝えしていますように、FRBは雇用とインフレを重点的に意識し、中でも、雇用回復のため、コロナワクチン接種をスピーディーに行ってきたと思われます。先週のFOMCで利上げを前倒し見通しを発表したことで、商品価格が大暴落し、2.54%まで上昇した期待インフレ率は2.24%まで低下、FRBの思惑通りに事が進んだように思います。雇用に関しましては、米国コロナ・パンデミック(世界的大流行)前に比べると、未だ760万人が職を失っているようですが、米国のおよそ半数の州が失業保険追加給付の延長を、9月の期限前に打ち切る方針を明らかにしていることで、それ以降雇用回復の期待も高まると思います。
市場がFRBのテーパリング、利上げを意識したからと言って、必ずしも相場が下がるとは限りません。実際、2015年12月16日のFOMCで0.25利上げしたにもかかわらず、当時の東京金は翌年から500円(12%)上昇した経緯があります。つまり、現在インフレが抑制している中での利上げは、景気回復による金融正常化であるため、悲観的になる必要はないということになります。
とはいえ、これだけ金融商品が売り叩かれますと、相場の流れの変化に時間がかかるため、今はミクロで相場をとらえる必要があると考えております。
<大証白金>
上記の大証白金日足チャートを見ますと、相場レンジが引き下げられたのが理解できると思います。以前は、4000円~4400円レンジでしたが、今では3600円~4000円レンジに移行したように思えます。しかも、6月18日の大陰線は、以前のレンジを変化させたロウソク足であるため、その大陰線を買い切るには、余程の強材料が出ない限り困難でしょう。ちなみに、WPIC(ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル)の四半期レポートは、9月8日になります。価格が下がっているため、需要増加見通しになるかがポイントです。
次に、大証白金週足チャートになります。昨年3月から現在の上昇トレンドを引いてみました。終値ベースであるため、下髭は無視しております。下髭を考慮しますと、〇〇〇〇円台もないとは言えません。もうしばらくは、下値確認、下固めをするまで、先ほどもコメントしたように臨機応変に相場へトライしたいと思います。
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