本日も金融商品全般に反発しました。中でも、大証白金は安値から261円上昇したことになります。今回の大証白金は、いろいろな材料が重なったと考えております。以前にも指摘しておりましたが、中国国家備蓄の銅、亜鉛、アルミニウムの段階的放出やFOMCの利上げ前倒しの影響が大きかったように思います。そのため、日経平均よりも下落率が大きかったように思います。ただし、昨日中国当局は、来月5日、6日に国家備蓄の銅2万トン、亜鉛3万トン、アルミニウム5万トンを放出すると伝えました。相場は、不安要素が多いと売り物が出やすくなりますが、日時、数量が明確になったことを好感し、本日上昇したように思います。
一旦下値を確認したように思いますが、昨日もコメントしたように当面大証白金レンジ3600円~4000円に切り下がっており、3900円近辺を強気する相場ではないと考えております。しかも、3~4か月間4000円以上で揉み合い、今回の大幅下落により、4000円以上の買い方は不安でしかありません。そう考えますと、4000円以上で買いポジションを保有している方は、相場の上昇により、決済(売り)、又は両建て(売り)を仕掛けてくる可能性があります。そのように価格帯で取り組んだ方が次の上昇波動に移行できると考えています。もう少し時間が必要でしょう。
大証トウモロコシは、6月18日ブログで、1000円以上反発したところを新規売りとしました。本日は下落しましたが、下値を追っかける相場ではありません。つまり、突込みは利食いです。15日にコメントしましたが、アイオワ州、ミネソタ州の土壌水分不足が続いていましたが、今回の降雨予報でやや緩和されると考えております。しかし、作柄は良以上65%と前週比3%低下しているため、次の米農務省需給報告で単収が下方修正される可能性があります。そうしますと、期末在庫も当然減少しますので、下値サポート要因になることでしょう。よって、前々からお伝えしていますように、今のところ30000円割れは期待せずに利食いを視野に入れておきましょう。
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