なかなか大証白金は下げませんが、今はお客様にも買いは控えるように促しております。
その理由は、先日のFOMⅭで利上げ前倒し観測を発表したことにより、大証白金レンジが3600円~4000円に引き下げられたと判断していること。市場は利上げに関して意識していることから、今週末の米雇用統計が重要であること。来月5日・6日に中国当局は銅、亜鉛、アルミニウムを売却すること。最後に、このまま上昇するには、エネルギー不足であることが挙げられます。
今週末の米雇用統計で、事前予想の67万5000人増加を上回るようならば、再び利上げ観測が強まると思います。事前予想を上回る理由もあります。それと、中国の銅、亜鉛、アルミニウム売却はいったん相場に織り込まれたように思いますが、今回同国売却を決定したのには、価格安定化を図るためのものであり、さらに備蓄を放出する可能性もあります。最後の上昇に対するエネルギー不足は、下落幅と日柄が全然足りないということになります。昨年3月にコロナショックで下落した時は、4日間で約1150円幅動きました。そのため、5日間で約850円値を戻したという経緯があります。今回は4日間で約500円幅下落し、5日間で360円値を戻したことになります。値幅の違いはありますが、それぞれ下げ幅に対し70%以上値を戻したことになります。しかも、今回の大証白金下落では一般投資家は、売りポジションを減少させ、買いポジションを増加していました。この状況下で、相場がさらに上昇するとは思えません。三尊天井を打った相場は、逆三尊を形成しないと完全に底値から脱出することはできないと考えております。
大証金も同様です。今の金相場は、利上げを意識した動きになっております。本来ならば買いで考えたいところですが、NY金が利上げ前倒し観測を材料に1800ドルをあっさり割り込んだことから、1750~1800ドルレンジを想定した逆張りで臨むのが良いでしょう。大証金ならば、6200円~6400円レンジになります。
大証トウモロコシは、基本は売り方針です。おそらく2番天井は打ったと判断しております。ただし、以前から指摘してるように、作柄が悪化してることから、多少の反発も視野に入れておくべきでしょう。しかも、今は30000円割れの期待は持たない方が良いでしょう。仮に30000円割れた場合は、理由を考えながら対処するのが良いでしょう。値ごろは無用です。
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