中国当局は、5日・6日に予定していたアルミニウム5万トン、亜鉛3万トン、銅2万トンを競売にかけ、銅に限っては僅か75分で全量落札、それ以外も1日目で落札となりました。5日の上海先物取引で、アルミニウム、亜鉛、銅価格が下落したものの、需要の多さが目立ったように思います。第2弾も予定しているようですが、日程は未定となっており、当面この要因での相場変動は意識しなくて良いでしょう。
昨日のマーケットは、ドイツ、米国経済指標が市場予想を下回ったことで、世界的な景気回復見通しが後退したことで、リスクオフの動きとなりました。そのため、ほとんどの金融商品が軒並み下落することになりました。しかしながら、欧米では未だ金融緩和継続していることから、この思惑で下落し続けるということはないでしょう。
さて、NY金ですが、米国債長期利回り低下により、底堅く推移しているように思います。日本時間8日午前3時にはFOMC議事録が公表され、現在1800ドルを上回っているため、仮に市場がタカ派を再確認した場合は、再び1780ドル台までの下落も視野に入れておくべきでしょう。私は、金自体を弱気しているわけではありませんが、先月のFOMCで市場が金融引き締めを意識し始めているため、それに関連する経済指標は注意しておく必要があると考えております。
こちらは、NY金の日足チャートに取組みを組み合わせてみました。取組み自体は若干増加していますが、それでも以前と比べて低迷していることから、上下に相場が振れやすいと考えております。昨日掲載したチャートも参考にしていただき、相場に振り回されないようにしましょう。
大証トウモロコシは大幅下落となりました。7月1日のコメントでは、売りポジション解消としましたが、その価格帯から2000円以上も下落してしまいました。ご存じのように、米国産地の降雨予報によりアイオワ州の土壌水分が回復するとの見通し=受粉期でのホット&ドライ後退が、相場を押し下げたように思います。今回の下落により、シカゴコーン上昇のネタ切れになったと判断しております。未だ、中国の需要は旺盛であり、大証トウモロコシ33000円台は底堅く推移すると予想しておりますが、上昇要因がなくなったことから36000円台を買い切るのも困難と考えております。よって、大証トウモロコシ33500円~36000円の大幅レンジをイメージしてのトレードが良いと考えております。
建玉相談は、電話、メールで承っております。お気軽にご相談ください。