ジャクソンホールでの経済シンポジウムは無事通過。皆様ご存じかと思いますが、(ご存じでない方は8月27日のコメントをご覧ください。)FRBパウエル議長は、上手く市場にアナウンスしたように思います。市場が予想していた年内テーパリングを表明した上で、①テーパリングを終了しても緩和状態に変わりはない。②テーパリングと利上げは直接的な関係はない。と述べています。同氏の発言により、意識が利上げに向いていた市場にとっては、安心材料になったことでしょう。
2日後から9月入りします。欧米では、新年度入り、9月6日レイバーデー(米国休場)であることから、9月3日米雇用統計(非農業部門雇用者数予想75万人増加)次第になりますが、レイバーデー以降はビックプレーヤーが市場に回帰してきますので、夏枯れ相場が終了する可能性があります。
大証金は、6300円台買い拾いと考えております。NY金1800ドルが、下値支持線になると予想しております。①アフガン情勢不安②米国政府、3.5兆ドル規模の経済対策を目指す③各国中央銀行はドルから金へ。④米国テーパリングは、相場に織り込み済み。などなどが挙げられます。私は、8月以前から金・白金に関して買いのスタンスで考えておりました。しかし、世界でデルタ株感染拡大によるリスクオフや、利上げ時期前倒しなどが、相場の上昇を妨げ、むしろ売り圧力が強まった時期もありました。しかし、今月大証金が6105円まで下落したこと、大証白金が3回安値を叩いていることから考えますと、徐々に悪材料を吸収しているように思います。あとは、きっかけ次第になることでしょう。両商品ともに底打ち完了していると思いますが、上昇を形成するには、もうしばらく先のように思えます。よって、マイナスサイドに振れた場面で、両商品とも買い拾ってみるのが良いでしょう。
本日は、金と白金のコメントをしました。他商品に関してのお問い合わせは、080-4653‐1005までご連絡ください。