昨日のコメントでは、大証白金の下値は限定的と考えていた一方で、ファンドが売り叩いている可能性があるため、ガンガンの強気は避けるようにお伝えしました。しかし、本日の下落は、予想以上の下げになりました。
本日発表のWPIC(ワールド・プラチナ・カウンシル・インベストメント)の四半期プラチナ需給レポートでは、鉱山会社の生産が回復しているため、2021年のプラチナ需給は若干の余剰と、前回の予想を修正してきました。(前回のレポートでは、4.9~5トンの供給不足)
ただし、今回の内容は供給も増加している一方で、コロナ禍・半導体不足にもかかわらず自動車需要が増加していると指摘しております。WPICのCEOは、年内供給・需要ともに増加する傾向は変わりがないと述べております。
さて、大証白金ですが、本日100円下落したことで、夜間取引時間内に3500円を回復するかがポイントになります。回復できない場合は、NYプラチナ950ドル、大証白金3382円を再度試す可能性があります。正直、NYプラチナ900ドル台を弱気したくはありませんが、売り方に分がある相場なだけに、ここは慎重に見ていく必要があります。
大証金も売り叩かれることとなりました。米地区連銀総裁等が、タカ派的な発言をしたことで、ドル高が進み、そのことがきっかけでNY金は売り叩かれることとなりました。NY金の場合は、恐らくファンド買いポジションの解消のように思います。先週までは、ファンドが新規買いしていたように思えたため、その手じまい売りで2日間下げているように思います。
引き続き、NY金1800ドル割れ、大証金は6300円台を買い拾うのが良いと考えております。NY金9月7日の下落で、少し上昇には時間がかかると思いますが、コツコツ買い拾っていきたいと思います。