昨日コメントしたように、本日商品市場は大幅上昇となりました。米・英がロシアからの原油・天然ガス・石炭等を輸入禁止すると表明した一方で、プーチン露大統領は特定の商品と原材料の輸出入を制限する法令に署名したことから、商品価格が急上昇しました。
現時点のマ―ケットの構図は以下の通りです。
NYダウ高=安心=商品利食い売り=ⅤIⅩ指数安
NYダウ安=不安=商品新規買い=ⅤIⅩ指数高
この指標が重要になっていると思います。ⅤIⅩ指数は、2020年10月以来の高水準となっており、マーケットが危機的状況を察知しているようです。そのためNY金に買いが集中しております。
本日会員サイトで、大証金週足チャートが本日の上昇により買われすぎになっているため、ここからは無理して買う必要はないとコメントしました。昨日もお伝えしましたが、金は未知の領域に突入しております。しかしながら、私自身、今週末の日本のMSQ(メージャーSQ)明け、若しくは来週末の米国MSQ明けがきっかけとなり(FOMCも重要イベント)、株式市場の変わり目と考え、主役が商品市場から株式市場に動く可能性もあります。
大証白金は、本日再び買い増ししました。本日15時、WPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)から、2021年のプラチナ需給総括と2022年需給見通しレポートが公表されました。それによると、2021年は38トンの余剰、2022年は20トンの余剰という内容です。数字だけを見ますと、弱気な内容ではありますが、同調査会社は中国需要の正確な数字を把握しておらず、昨年の同国プラチナ輸入量は高水準であり、余剰分38トンを吸収するのに十分と述べておりました。以前にもコメントしたように、中国の動向は今後もプラチナ価格を左右します。
基本は、買いスタンス継続です。ただし、気になるところは、プラチナスポット価格よりNYプラチナ価格が10ドル以上割高であること。つまり、現物より先物が10ドルも高いということは、投機マネーの力による上昇が目立っているということになります。そのため、この価格差は、間違いなく近い将来修正されると思います。
大証白金の当面目標価格〇〇〇〇円とします。
日経225は、やはり上値の重い展開となっております。今週末のMSQまでは、25000円が上値の抵抗になるかもしれません。それが明ければ、少しポジションがスッキリします。先ほども指摘しましたが、ⅤIⅩ指数上昇も株式市場から投資資金流出材料になります。ちなみに、コロナショック時のⅤIⅩ指数は、83ポイントです。今は、投資資金が商品市場に流入しているため、株式市場の上値が重くなるのは仕方ありません。ただし、今年中旬以降、私の予想ですが、今回の原油相場高によるオイルマネーが、株式市場にも本格的に流入する考えております。そうなると、年央から商品高・株高が起りうると予想しております。
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