昨日は、FOMCメンバーではないシカゴ連銀エバンズ総裁(ハト派)が、年末までに金利を2.25ー2.50%の中立水準に引き上げることに反対しない姿勢を示した一方で、黒田日銀総裁は政策金利を現在の長短金利の水準又は、それを下回る水準で推移することを想定していると述べたため、ドル円は125円後半まで上昇しました。以前にもお伝えしたように、125円は黒田ラインと呼ばれ、日銀は過度な円安を望んでおりません。そのことから、本日鈴木財務相が、為替の安定は重要、急激な変動は望ましくない。円安進行を含め為替動向を緊張感もって注視すると述べました。しかし、相場にはほとんど影響しませんでした。
本日の無料会員サイトで、日経225は26900円~27100円の価格帯で新規売りした会員様に関しては、そのまま維持を提案。〇〇〇〇〇円水準ならば利確も良し。大証金は、再度7900円台まで上昇する可能性があるため、米CPI後の動きを確認。大証白金は、実需買いが入っているものの、中国上海ロックダウンの影響から1000ドル越えは困難。よって、〇〇〇〇円~〇〇〇〇円があれば買い拾い、と提案しました。(会員サイト一部抜粋・会員サイトでは、数字を提示しております。)
【日経225】
日経225は、未だ戻り売り方針継続です。以前からお伝えしいるように、ここまで下げた相場が簡単に上昇するとは思えません。3月に日経225が上昇したのは、ロシア・ウクライナ戦争により売り込まれた反動に加え、両国の停戦合意が近いとの報道からです。しかし、ロシアはウクライナ首都キーウを更に攻撃していることや、中国上海ロックダウンの影響から世界経済が鈍化する見方が広がり、世界株価の圧迫要因になっています。私は、どこまでも下落する相場だとは考えておりません。ただ今は、戻ったところを売る意識を持って対応するのが良いと考えます。ただし、会員サイトで述べた〇〇〇〇〇円あたりでは利確も良いと考えます。
【大証金】
大証金は、円安・NY金堅調で、昨日夜間取引7943円の高値を付けました。ロシア・ウクライナ戦争によるインフレ加速化を背景とした世界的な金投資需要が、高まっているようです。本日21時30分に米CPI(消費者物価指数)の発表があります。市場予想では、前年同月比8.4%上昇(前回7.9%上昇)であるため、この数字を上回るようならば、発表後にまとまった買いが入ると予想。その一方で、市場予想の数字を下回った場合、ドル買い・円売りに一先ず利食いが入ると予想します。当然、NY金も下押しの可能性は高いと考えます。ただし、今回の発表で相場が反転するとは思えません。これだけ上昇した相場は、やはり高値で上下動をしたうえ修正安。若しくは、ゴールデンウィーク期間中発表のFOMCで、市場予想以上の利上げをした場合、NY金の修正安が考えられます。そう考えると、それまでは大きな下落は望めないのかもしれません。相場の動向を引き続き注視していきたいと思います。
【大証白金】
大証白金は、中国実需の買いが活発になっている一方で、再三述べているように中国上海のロックダウンが上値を抑える要因になっております。今回プラチナ上昇は、ロシア精錬所2社がロンドン市場への供給停止となり、パラジウムが爆上げしたことによるもの。ただし、プラチナにとっては中国・欧州市場の懸念が未だ残っているため、やはり1000ドルは壁になりそうです。しかしながら、1000ドルを維持できるようになれば、少し話が変わってきますので、臨機応変に考えていきましょう。ちなみに、プラチナスポット価格とNYプラチナ価格は、ほぼ同水準ではありますが、ナイメックス在庫はほどんど変化しておりません。引き続き、安くなったところを買い拾う意識で臨むのが良いと考えます。
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