ここにきて大口投機家の手仕舞い売り・新規売り炸裂。17:28

 特別なニュースが出たわけではありませんが、先週のパウエルFRB議長の講演会で、0.5%利上げを検討するとの発言や、米国決算内容軟調、世界経済悪化懸念などで、NYダウが1000ドル下落し、その影響から本日、金融商品全般に売り圧力が広がったようです。

 今週からはロックアウト期間に入り、FRB要人発言がないことからドル円は、少し落ち着きを取り戻していると思います。その一方で、FRBの利上げ観測によりドルが堅調に推移し、米国商品市場は下落することとなりました。ここからは、米国金融政策相場になります。つまり、ドルと米国債利回りが商品市場の動向を左右することになりそうです。

 

 大証金は、NY市場がやや売られてきていることもあり、上値を切り下げることとなりました。戻り売りの意識を持っておりましたが、戻りが鈍い状況で、正直売りにくい展開となっております。円に関しては、やや下げ止まった感があるため、先週木曜日のコメント継続です。そうすると、NY市場の動きがどうなるかです。ここ数日間は、大口投機家買いポジの手じまい売りが出ているように思います。それは、恐らくドル高によるものと理解しております。しかし、今後NY金ETFが減少しない限り、再び1940~1950ドルへの反発は考えられます。それを考慮すると、大証金予想レンジ8000円~7750円。戻りは売り方針継続。

 

 大証白金は、先週3900円台は買い場探しとコメントしましたが、3700円台まで下落しました。(ロスカットできずに、不安な方はお気軽にご連絡ください。)正直、ここまで下げるとは思いませんでした。結局、大きなレンジ相場であり、水準を切り上げることに失敗しております。今回の下落の要因は、先週もお伝えしましたが、世界経済見通し大幅下方修正によるものと考えております。当然、金・原油安、NYダウ安の影響もありますが、このNYプラチナの場合は、大口投機家が新規売りし、売りポジを増やしております。(恐らく、先週末は買いポジションを減らし、売りポジションを増やしたように思います。)ここ数か月間見ますと、大口投機家はネットロングを維持しておりますが、買いを増やさずに売りポジをある程度増やしているようです。何故ここまで弱気するのかは分かりませんが、アルゴリズム取引で売りがヒットしているのでしょう。どこまで売り叩けるか分かりませんが、かなり内外ともに売られすぎの領域へ突入してきております。

ちなみに、今回のプラチナ下落で、プラチナスポット価格よりNYプラチナ価格が3~5ドル割安になりました。久しぶりに割安になったため、以前からお伝えしているナイメックス在庫も今後注視していきたいと思います。

余談ですが、先週土曜日に3回目のコロナワクチンを接種したのですが、本日まで熱が下がりませんでした。そのため、本日は手短にコメントいたします。

 買いスタンスであっても、相場の基調が弱い場合は、枚数を減らすか、ストップロスを決めてトレードするのをお勧めします。相場の基調が好転した時は、通常の枚数でも良いのですが。

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