大証白金、買い人気がゼロ。だからこそ・・・。17:33

 5月3日・4日のFOMCでは、ご存じのように市場の予想範囲内でした。しかも、パウエルFRB議長の記者会見で「0.75%の利上げに関して積極的な議論はなかった」との発言により、FOMC後の米株式市場全般に安心感が広がり上昇。しかし、これだけの利上げでインフレ抑制につながるのかの疑問で、昨日NYダウは大幅安となりました。

 正直、ゴールデンウィーク中、海外相場の動きを見ておりましたが、昨日ほどもどかしい気持ちになったのは初めてでした。例えば、白金の買い玉を利確したくてもできない状態。やはり、本日は大証白金の上値が重かったですね。仕方がありませんね。

 

 さて、大証白金ですが、買いスタンスは継続です。その理由としては、①プラチナスポットに比べ、大証白金は120円割安。②中国実需の買いが依然旺盛。③NYプラチナ市場における大口投機家の売りポジションが、完全に消滅していない。

 プラチナスポットと大証白金の価格差が拡大しております。しかも、大証市場の2月限・4月限の価格差も拡大(逆ザヤ)していることから、4月限を市場が強気していないということになります。そのため、本日のように多少の利確で、売り叩かれやすくなっております。ただし、私にとっては、その方が都合が良いです。ちなみに、プラチナスポット955ドル、NYプラチナ947ドル、大証白金929ドルの位置関係になります。世界で一番安価な大証白金期先、弱気したくないところです。中国上海ロックダウン、北京ロックダウ懸念が出ている中、中国実需買いは旺盛です。900ドルならば買う意識が強いように思います。

NYプラチナにおける大口投機家の動向ですが、先日969ドルを上抜けると売りポジのショートカバーが出やすくなると予想、取組みと出来高を確認しましたが、まとまったショートカバー(買戻し)は出ていなかったように思います。つまり、同筋は未だ売りポジションを維持しているように思います。私の予想では、前回のネットショート(売り越し)からポジションをイーブンしただけのように思います。本日のNYプラチナ時間外取引下落は、大口投機家のショートカバー一巡後の動きではなく、NY金・NYパラジウムなど他金融商品全般に下落していたため、NYプラチナにも売りの手が出やすかったように思います。

 

 大証金は、FOMC後にドル高が一服したことを受け、NY金が反発しましたが、ドルが堅調に推移すると1900ドルを維持することは困難になっております。ここにきて、ドル高・円安(今までは円の独歩安)の通常な動きになっているため、ここからはNY金と円の綱引きになりそうです。私自身は、今回の利上げでインフレが抑制することは困難であり、再びドル高でもNY金が買われる場面もあると予想します。そうしますと、NY金1850ドルを下値目安とし、大証金の買いを意識していきたいと思います。ただし、ロスカットを設定しておく必要はあります。

 日経225は、会員サイトをご覧ください。

いつもご覧いただき、ありがとうございます。お問い合わせ、会員様から『参考になる』といったお言葉が励みになります。重ねて、ありがとうございます。今回の内容が参考になったという方は、無料会員登録お願いいたします。売買のご提案に関しましては、無料会員サイトを起点とします。なお、他ブログで既に会員登録している方は、ご遠慮いただく場合があります。ご了承ください。

first_traders_ts@yahoo.co.jpまで、メールにてお問い合わせください。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事