5月3日・4日のFOMCでは、ご存じのように市場の予想範囲内でした。しかも、パウエルFRB議長の記者会見で「0.75%の利上げに関して積極的な議論はなかった」との発言により、FOMC後の米株式市場全般に安心感が広がり上昇。しかし、これだけの利上げでインフレ抑制につながるのかの疑問で、昨日NYダウは大幅安となりました。
正直、ゴールデンウィーク中、海外相場の動きを見ておりましたが、昨日ほどもどかしい気持ちになったのは初めてでした。例えば、白金の買い玉を利確したくてもできない状態。やはり、本日は大証白金の上値が重かったですね。仕方がありませんね。
さて、大証白金ですが、買いスタンスは継続です。その理由としては、①プラチナスポットに比べ、大証白金は120円割安。②中国実需の買いが依然旺盛。③NYプラチナ市場における大口投機家の売りポジションが、完全に消滅していない。
プラチナスポットと大証白金の価格差が拡大しております。しかも、大証市場の2月限・4月限の価格差も拡大(逆ザヤ)していることから、4月限を市場が強気していないということになります。そのため、本日のように多少の利確で、売り叩かれやすくなっております。ただし、私にとっては、その方が都合が良いです。ちなみに、プラチナスポット955ドル、NYプラチナ947ドル、大証白金929ドルの位置関係になります。世界で一番安価な大証白金期先、弱気したくないところです。中国上海ロックダウン、北京ロックダウ懸念が出ている中、中国実需買いは旺盛です。900ドルならば買う意識が強いように思います。
NYプラチナにおける大口投機家の動向ですが、先日969ドルを上抜けると売りポジのショートカバーが出やすくなると予想、取組みと出来高を確認しましたが、まとまったショートカバー(買戻し)は出ていなかったように思います。つまり、同筋は未だ売りポジションを維持しているように思います。私の予想では、前回のネットショート(売り越し)からポジションをイーブンしただけのように思います。本日のNYプラチナ時間外取引下落は、大口投機家のショートカバー一巡後の動きではなく、NY金・NYパラジウムなど他金融商品全般に下落していたため、NYプラチナにも売りの手が出やすかったように思います。
大証金は、FOMC後にドル高が一服したことを受け、NY金が反発しましたが、ドルが堅調に推移すると1900ドルを維持することは困難になっております。ここにきて、ドル高・円安(今までは円の独歩安)の通常な動きになっているため、ここからはNY金と円の綱引きになりそうです。私自身は、今回の利上げでインフレが抑制することは困難であり、再びドル高でもNY金が買われる場面もあると予想します。そうしますと、NY金1850ドルを下値目安とし、大証金の買いを意識していきたいと思います。ただし、ロスカットを設定しておく必要はあります。
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