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昨日から本日のマーケットですが、イギリスの消費者物価指数が、前年同月比9%上昇と、40年ぶりの高水準になったことから、景気悪化懸念が広がりました。米国では、小売り大手の決算内容が予想に届かなかったことで、大幅下落したため、NYダウが一時1200ドルを超える大幅安となりました。そのため、金融商品全般売り圧力が強まったようです。
昨日の小売り企業決算内容は、一部売り上げが伸びたものの、純利益が半減したことで、米ターゲット約25%安、ＢJ❜s約16%安、米コストコ約12%安、ウォルマート約6%安となり、インフレによるコストアップが響いたようです。循環物色で言えば、今まで支えてきた小売り大手企業が売られたことになります。
こちらのチャートは、上段がNYダウ日足、下段がVIX指数日足になります。昨日、VIX指数が18%上昇したことで、NYダウは大幅安を演じました。上のチャートを見ますと、VIX指数30%越えは、株価の下落要因になります。今は、インフレによる景気後退懸念、FRBの強気の金融引き締めによる景気後退懸念、世界中央銀行の利上げ合戦などにより、VIX指数は上振れしております。そう考えると、NYダウも下振れリスクが付きまとうことになります。落ちるナイフをつかむのは危険ですが、最後の最後に売られていない銘柄が売られると、下落相場の終了を意味するケースがあります。本日のNYダウに注目したいと思います。
【大証白金】
昨日のコメントでは、大証白金3880円以上を2日間維持できれば、買い増しを考えるとしましたが、昨日のNYダウ大暴落により、せっかく中立から強気に傾きかけたNYプラチナが大幅下落し、大証白金も3800円を大きく下回ることになりました。ここまで下落すると、振出し、若しくはマイナスの動きが働きやすくなります。私は、125円～127円の円高を想定し、それに対しNYプラチナ下落、最悪のシナリオもイメージしていましたが、一昨日のNYプラチナの動きを見る限り、930ドル近辺が下値の抵抗になると予想していたため、予想が外れてしまいました。
ここからですが、NYダウ次第というところになります。景気後退懸念が浮上しているため、数日間は上値が重くなると予想します。FRBの過度な金融引き締め懸念が、1日時間差で下落につながったことを考慮すると、予想のつかない需給に振り回されているようにも思えます。ただし、中国実需買いが旺盛であること、昨日もナイメックス指定在庫が13,346オンス減少していたことから、株安が一巡した場合の反動も大きいと予想します。ここは、無理せずに、相場の状況を確認したいと思います。
【大証金】
大証金は、他金融商品に比べ堅調に推移しているように思います。VIX指数上昇・NYダウ下落に対し、NY金はやはり1800ドルを維持しております。昨日は、NY金ETFの減少も止まったこともあり、大証金は下げ渋っているように思います。だからといって、積極的に買っていく相場ではありません。リスクオフの相場が継続している以上、金にも売り圧力が出やすいと予想します。以前のように、NY金ETF増加・大口投機家買いスタンス・円安の流れではないため、一方向の動きは考えられません。よって、引き続き狭いレンジを想定し、逆張り方針とします。
【日経225】
昨日の日経225下落により、買い玉のロスカットが成立してしまいました。申し訳ございませんでした。ここまでNYダウが下落するとは予想していなかったため、損決済となりました。ただし、NYダウが3.5%安に対し、日経平均は1.9%安にとどまっていることを見ると、日本株は底堅いようにも思えます。しかし、NYダウが昨日大幅下落を演じたことから、下振れリスクがあるため、数日間様子を見る必要があります。
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