昨日の米ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことから、米長期利回り上昇・ドル高となり、更に円安が進みました。
【大証金】
昨日のNY金は、ドル指数が落ち着きを取り戻したことで、前日下落した分取り戻した格好となりました。それに加え、円安が大証金の底上げとなりました。大証金は、あと2日間下げ渋りを見せると、私の見ていますテクニカルは買い転換します。私自身、大証金は買いスタンスで考えております。と言いますのも、①FRBの強気な利上げ姿勢を織り込んだと判断。②各国中央銀行利上げにより、インフレを意識せざるを得ない。③NY市場における大口投機家の買いポジションが、かなり減少している。などです。
【解説】
市場は、6月・7月・9月のFOMCで、それぞれ0.5%利上げの要人発言にもかかわらず、NY金は前日1830ドルまでしか売り叩くことができませんでした。やはり、5月16日に1800ドルを割り込んだことで、ほぼ織り込んだように思います。それに対するリセッション懸念やインフレ懸念が、NY金の下値をサポートしているように思えます。再三述べていますので、聞き飽きたと思いますが、大口投機家の買いポジションを決済している現状で、NY金の上昇期待は今のところできませんが、ある程度決済が進んでいるため、余程のサプライズがない限り、下抜けするとは思えません。よって、冒頭でも述べた通り、2日間様子を見て、買い転換した場合は新規買いしていこうと思います。
【大証白金】
大証白金は、テクニカルが買い転換した途端、まとまった上昇を演じました。基本は、未だ買い方針継続です。その理由としては、①上海ロックダウン解除したことによって、大口投機家が新規売りする理由がほとんどない。②大証白金が4000円に乗せると、プラチナスポットとの価格差が80円から130円に拡大する。③1000ドルが上値という理由はない。
【解説】
上海がロックダウン解除したことで、大口投機家は新規売りしてこなくなると予想します。昨日は、NY市場で出来高が推定32000枚と大商いだったことから推測しますと、大口投機家の買戻しと大口当業者の手仕舞い売りが出たように思います。恐らく、今のところは大口投機家は新規買いを仕掛けていないように思いますが、1000ドルを維持すると、そのような動きも出てくると予想します。大口投機家が新規買いを仕掛けてきますと、少なくとも2~3日は買い続けることでしょう。それと、本日の大証市場を見ても利益確定売りが結構出ていたように思います。3700円~3800円の値段に慣れ、4000円近辺で売られることが度々あったことで、4000円では利食いたくなる心理だったのでしょう。利益確定売りは良いと思います。しかし、大証白金が4000円に乗せると、そういった動きからプラチナスポット価格と大証白金の価格差は130円に拡大します。かなり割安になります。つまり、4000円台で新規買いが乏しくなるのが、大証市場になります。ただし、相場の流れが変化したのであれば、その流れに乗るしかありません。今回1000ドルが節目となっておりましたが、1000ドルが高値になるとは全く思えません。今まで3月から5月にかけて、プラチナ自体悪材料をかなり織り込んだと思います。よく「悲観の裏に買い場あり」と言いますが、市場は未だ悲観の中で推移していることを考えると、買いは継続したいと思います。相場は、寂しい方に動きますので。
【買い増しする場合の基本】
ちなみに、私は昨日3960円で買い増ししました。当然安値の買いポジションは維持したままです。その後、4040円まで上昇したので買い増しした分利確しました。まだ、どこかで買い増しをしたいと思います。ここで、買い増しする場合の基本ですが、仮に安値で100枚相当の買いを持っているのなら、買い増しは5枚~10枚程度で押さえるのが良いでしょう。つまり、安値で持っている枚数と、同枚数相当の買い増しはリスクがあります。私は、買い増ししたポジションが、反対に相場が動いたときは、損切りします。しかし、安値の買いポジションはずっと放置です。その買いポジションは考えずに、買い増しした分のみ売ったり買ったりします。是非ご参考にしてみてください。損決済が苦手な方は、スルーしてください。
話は大証白金相場に戻りますが、昨日もコメントしたように、本日ダウントレンドを終値ベースでしっかり上抜けました。つまり、3月からのダウントレンドが、終了したことになります。恐らく、今後はアップトレンドを形成すると予想します。相場は上げ続ける、下げ続けることはほとんどないので、どこかで押し目を形成すると思います。そういったところを買い拾えるかが、今後の上昇相場に乗れるかポイントになります。日足・週足で過熱した場合は、正直にお伝えします。
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