本日と明日の指標は、欧米の金融政策を占う意味で重要。15:55

【本日、21時30分ラガルドECB総裁の記者会見注目】

 昨日もお伝えしましたが、既に市場は7月·9月の0.25%ずつの利上げを織り込み、昨日のユーロ/円の動きを見ると、0.5%利上げも織り込みつつあるように思います。

 基本、円安でもドル高によるものか、それともユーロ高によるものかを見極める必要があります。それを確認する場合、ユーロ/ドルの動きを確認するのが良いでしょう。

 結論から言いますと、昨日はユーロ高による円安であったため、NY市場は堅調に推移しました。一方、ドル高による円安であれば、昨日も指摘したようにNY市場の上値は重く、大証市場も上がりづらくなります。

ということは、やはりECBの金融政策に市場が注目していることになります。

そのイベントが通過すると、翌日10日に米CPIの発表が予定しております。この発表は、今後のFRB金融政策についての重要なイベントになります。

つまり、この2日間は為替の変動が起こりやすいということになります。

【大証金】

 さて、大証金ですが、だいぶ上昇してきました。繰り返しの話になりますが、ドル高ではなく、ユーロ高による円安であるため、NY市場は売られにくく、円安分で大証市場は上昇しております。以前も指摘しましたが、いずれ大証金は高値更新すると予想しております。しかし、NY金上昇ではなく、円安だけの大証金上昇には、少し不安があります。そのため、ここ最近の円安に対する修正が入らない限り、買い増しは控えたいと思います。大証金が下押しするきっかけは、本日、明日のイベント次第になります。その内容を確認してから、動いていきたいと思います。ちなみに、イベント前に利確も有りです。

【大証白金】

 大証白金も大証金同様、下押しを買い狙いたいと思います。テクニカル面で、25日線との乖離が5%を超えていることや、RCIが90%以上であることから、下押し、若しくは揉み合いの日柄が欲しい時間帯と判断しております。そのため、もうしばらく様子を見たいと思います。

 本日の日中取引で大証白金がマイナス圏に沈んだのは、おそらくECB利上げ観測による景気減速懸念と考えております。そう考えると、冒頭でも述べたように、市場はECBが0.5%利上げの可能性が高いと、予想しているのかもしれません。

※イベント前は思惑で相場が動き、イベント後は過度な思惑を修正することが多々あります。

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