昨日のECB理事会では、政策金利は予想通り据え置き、声明文とラガルド総裁の記者会見は、7月1日に量的金融政策を終了し、7月会合(7月21日)で0.25%の利上げを開始。インフレ率を抑える狙いではあるが、その後インフレ見通しが低下しないようならば、9月会合(9月8日)で大きな利上げが適切としました。結果的に、昨日もお伝えしましたが、ほぼ市場が予想していた内容であったため、記者会見後はユーロ安・円高となりました。
しかし、本日米CPIの発表があります。市場予想は前年同月比8.3%上昇(前月8.3%上昇)、コア指数は同5.9%上昇(同6.2%上昇)。市場予想を上回るようならば、強力な金融政策を意識すると思われますが、それでも既に9月会合で利上げを意識する発言をしていることから、余程のことがない限り、ドル高・円安は進まないと予想します。ただし、私の長期目線は、円安です。
今回のECB理事会後、ドル高=ユーロ安=円高に振れたことで、大証市場全般売り圧力が強まりました。しかも、ECBの利上げにより欧州の景気減速懸念から、プラチナはまとまった下落となりました。
プラチナに関して言えば、再び上海で一部ロックダウンとなり、週末には拡大するとの懸念も、上値を抑えつけたように思います。
【大証白金】
先ほどもお伝えしましたが、欧州の景気減速懸念、上海のロックダウン拡大が、本日の下押し要因になったと思われます。ただし、私自身、そういった懸念はあるものの、確実にプラチナ需要は増加傾向にあると考えているため、4000円台を弱気するつもりはありません。前回コメントで、下押しの時間帯が近づいているため、ECB理事会後に下押しするようならば、来週前半まで下振れが意識されると予想。その考え方に変わりません。来週前半のマイナス圏は、買い拾うのが良いでしょう。
ちなみに、2015年のフォルクスワーゲンショック時、プラチナ相場は大崩れしました。当然、プラチナ需要が落ち込むとの見方からです。しかし、結果需要は落ち込んでいませんでした。ということは、景気減速懸念で需要が落ち込むとの見方もありますが、むしろ安価なプラチナを買おうとする実需筋も多く存在することでしょう。(脱炭素、排ガス規制強化、ガソリン車触媒・パラジウムからプラチナへシフト)
【大証金】
やはり、大証金は7800円台まで下押ししてきました。もう少し押しが欲しいところです。基本は買いスタンスで臨もうと思います。その理由は、①NY金市場における大口投機家買いポジション減少が、ほぼほぼ止まったこと。②既に、FRB、ECBが数か月先の利上げを公表しているにも関わらず、NY金が売り叩かれにくくなっていること。③今後、NY金市場への投資資金流入、円安継続期待ができること。それらの要素から、大証金は買いスタンスで考えております。
今週水曜日あたりから、大証市場、日経225が下押ししても良い状況であったため、会員サイトでも強気は避けてきました。今後は、押し目を買い拾っていくのが良いでしょう。
いつも大証金・白金のコメントが長くなるため、日経225のコメントは省略させていただいてます。お客様・会員様は、会員サイトをご覧いただきたいと思いますが、それ以外の方で詳しくお知りになりたい方は、メール、又はお電話にて承ります。お気軽にお問い合わせください。
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