先週末21時30分発表のCPI(消費者物価指数)、コア指数ともに市場予想を上回り、その後23時のミシガン大学消費者態度指数が市場予想を下回ったことで、個人消費マインドが落ち込んでいる一方で、物価上昇が明らかとなり、市場はスタグフレーション(景気後退とインフレが同時進行)が意識されました。
今回、CPIが予想を上回ったことで、FRBの金融引き締めが再度警戒され、それによる景気減速懸念も出ております。市場予想は、9月まで全ての会合0.5%ずつ利上げを予想する声が出ております。
今回の発表後、ドル高・ユーロ安・円安となり、VIX指数(恐怖指数)も本日32ポイントを超えてきました。この指数だけ見ても、かなり市場が警戒していることが理解できます。
【大証金】
さて、大証金ですが、本日大幅上昇となりました。私の予想では、今週前半までは日柄修正すると考えておりましたが、8100円を上回ってきました。基本は買い方針ですが、今朝方の会員サイトで、「8100円どころは利確が出やすいため強気は控えるように」とコメントしたように、夜間取引で8000円を割り込んできました。日経平均大幅安、ドル高継続となっていることから、NY金市場の上値に限界があると判断しました。恐らく、今週14日~15日のFOMCまで、大証金相場は落ち着きを取り戻すことでしょう。その後、再び買いを意識していきたいと思います。
【大証白金】
大証白金は、4100円まで反発しましたが、その後失速してしまいました。スタグフレーションや、上海ロックダウンへの警戒心が出ているように思います。上海市では、1週間に一回PCR検査を1400万人規模で行い、それを7月末まで実施するようです。そのため、経済への影響も出やすいように思います。これだけがネックです。中国実需の買いが出始めておりますが、このような状況であれば大口投機家が新規売りを仕掛けてきます。どこまで売り叩けるかは分かりませんが、まずはFOMCまでは警戒されることでしょう。
ただし、大口投機家が売り叩くにも限度があり、大証白金は円安のサポートがあるため、以前のような水準までは下がらないと予想します。
【日経225】
日経225は、先週28000円以上利確としたように(会員サイトにて)、本日大幅安となりました。しかし、ここまで一気に売られるとは思いませんでした。27000円を割り込んだことで、短期的に売られすぎとなっておりますが、戻れば売り物が出やすくなるのも事実です。しかし、冒頭でも述べたように、既にVIX指数が32%まで上昇していることから、市場はかなり警戒心を持っていると思われます。つまり、それだけ市場が弱気に傾いているということです。やはりFOMCまでは警戒する必要ありますが、ロスカットを設定するのならば、買いも選択肢に入れておくのも良いでしょう。あくまでもリバンド狙いです。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。お問い合わせ、会員様から『参考になる』といったお言葉が励みになります。重ねて、ありがとうございます。今回の内容が参考になったという方は、無料会員登録お願いいたします。売買のご提案に関しましては、無料会員サイトを起点とします。なお、他ブログで既に会員登録している方は、ご遠慮いただく場合があります。ご了承ください。
first_traders_ts@yahoo.co.jpまで、メールにてお問い合わせください。