昨日の米国市場は、先週末の米CPIが市場予想を上回ったのを受け、14日・15日のFOMCで0.75~1%の利上げに踏み切るのではとの見方が浮上し、景気減速懸念・警戒により、世界株式市場が大幅安となりました。為替は、引き続きドルが堅調に推移し、ユーロ安(材料出尽くし感)、リスク回避の円買いとなりました。
市場は、FOMCで大幅利上げをしない限り、インフレを抑えることはできないと考えております。そのため、仮にFOMCで0.5%利上げに止まった場合、インフレに対する警戒心から株式市場が再度下落するか、それとも利上げ幅が0.5%ということで景気減速懸念後退で反発するかがポイントになります。
恐らく、そのカギを握るのは、ドットチャートと声明文になると思います。7月以降の利上げペースに変更があるか注目したいと思います。
ただし、昨日も述べたようにVIX指数が昨日35ポイントまで上昇したことを考慮すると、既に市場は警戒していることになります。つまり、悲観の裏に楽観ありです。
【大証金】
本日の大証白金は、前日の大幅上昇一転、大幅下落となりました。やはり、市場予想の0.75%利上げの可能性が浮上したことで、ドル高、米長期利回り上昇が、NY金の売り・売りを誘ったように思います。先週末のNY市場を見ますと、大量に大口投資家が新規買いしていたように見受けられ、昨日の同市場ではその手仕舞い売りが出たように思われます。私自身、先週末にコメントしたように、今週前半売られる場面があると予想していたのは、本日のような価格帯でした。つまり、7800円前半まで売られる可能性があると予想しておりました。しかし、昨日大幅上昇し、本日大幅下落したことにより、恐らく7800円前後での揉み合いが必要になると考えております。よって、FOMC後に反発したからと言って、買いつく必要はないということになります。
【大証白金】
大証白金も予想以上に下落しました。本日の日本時間で、ドルが軟調となり、NYダウが時間外取引でプラスサイドに転じたため、大証白金の下げ幅が縮小されました。昨日も指摘したように、NY市場で大口投機家の新規売りが出たように思います。恐らく、前日(先週末)買いついた同筋の手じまい売りも出たことでしょう。本日会員サイトで述べましたが、〇〇〇〇円を上回らなければ、レンジ相場の時間帯が続くと指摘しましたが、終値でその価格を上回ったことで、未だ高値をトライできるエネルギーは残っていると判断しております。しかし、明日・明後日の終値で〇〇〇〇円を上回るかがポイントになります。
本日の大証白金は、間接的要因で売られてしまいました。本来、強い相場ならば、ドル高でも相場は踏ん張ると思いますが。。。基本は買いスタンス継続です。ただし、大証市場では4000円を上回ると、プラチナスポットとの価格差が130円~150円に拡大し、4000円を下回ると80円~90円に縮小します。つまり、大証市場では4000円以上では買い物が出にくく、売り物が出やすい。その反面、3900円台、それ以下ならば売り物は出にくく、買い物が出やすいということになります。典型的なアジア感覚です。(逆張り思考)
NYプラチナは、本日プラチナスポットに比べ5~6ドル割安になっております。つまり、大口投機家がそれだけ弱気している表れです。6月6日にコメントしていますが、その時はNYプラチナが1~2ドル割高でした。こちらは典型的な欧米感覚です。(順張り思考)
それだけNY市場で大口投機家が弱気しているということは、きっかけ次第で買い戻す可能性もあります。その前に、市場環境が整わなければいけません。まずはFOMCが有用になります。
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