大証白金は、来週が重要週。19:03

 昨日の米国市場では、欧米のPMI(購買担当者景気指数)が市場予想を下回ったことで、再度リセッション(景気後退)によるリスクオフの動きや、パウエルFRB議長の下院議会証言で「インフレ抑制に対するFRBのコミットメントは無条件」と述べたことが、タカ派的に受け止められたことから、再び売り優勢の動きとなりました。

【大証金】

 昨日は、リスクオフとタカ派発言により、円高・NY金安が重なったことで、大証金は大幅安を演じました。正直、私自身7900円の値固めが必要と考えていた矢先に、その価格を下回ったことから、少し驚きました。ただし、米国では、依然としてタカ派発言が飛び交っている中で、NY金が1800ドルを維持していることを考慮すると、やはり底値圏の動きと考えております。しかしながら、昨日のように大口投機家の買いが続かないことから、もうしばらくは逆張りを意識する必要があります。つまり、反発した場合は、利食いが必要になります。基本は、買いスタンスです。

【大証白金】

 昨日のコメントでは、1・2日間突込みを入れる可能性があるとしましたが、私の予想以上に大証白金が売り叩かれる結果となりました。冒頭で述べたように、欧米PMIの低下によりリセッション警戒、リスクオフによる円高が重なり、NY市場で売りが優勢となりました。ここまで、内外で売り叩かれますと、やや慎重な見方をしておかなければいけません。NY市場では、連日8月限と2023年1月限のロールオーバーが行われており、大商いが続いております。(来週納会を受けて)大口投機家の売り圧力も強まっていることから、ドル高に対しNYプラチナが下がらなくなるかを確認する必要があります。(大口投機家が売り切ったと判断することができます)

 基本は買いスタンスですが、ややテクニカル面が中立からやや弱気になってきているため、まずはNYプラチナ930ドル、大証白金3990円を上回れるかが重要になります。ちなみに、プラチナスポットと大証白金の価格差は、30円まで縮小しております。大証白金納会は27日、NYプラチナ納会28日であるため、来週が一つ重要週になると思います。

【日経225】

 昨日のコメントで、16日の相場の窓を22日に埋めきったことで、下値は浅くなると予想したようたように、本日は26000円を下値抵抗しました。昨日の米国市場でリスクオフによる円高にも関わらず、夜間取引(6月23日)から日経225は売り叩かれにくくなっております。昨日は米株式市場でグロース株(成長株)に買いが入り、本日日本市場でもグロース株が上昇したことで、日経225は弱気相場から中立相場になったと判断しております。先日は、25500円~26500円を意識したトレードと述べましたが、今後は26000円~27000円を意識してポジションを取るのも良いでしょう。逆張りの買いスタンスで臨みたいと思います。

 

いつもご覧いただき、ありがとうございます。お問い合わせ、会員様から『参考になる』といったお言葉が励みになります。重ねて、ありがとうございます。今回の内容が参考になったという方は、無料会員登録お願いいたします。売買のご提案に関しましては、無料会員サイトを起点とします。なお、他ブログで既に会員登録している方は、ご遠慮いただく場合があります。ご了承ください。

first_traders_ts@yahoo.co.jpまで、メールにてお問い合わせください。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事