ご存じのように、28日午前3時にFOMCで発表した政策金利は、市場予想通りの0.75%利上げ、2.25ー2.50%を決定しました。今回の会合では、大半のメンバーが0.75%利上げで一致。
声明文には変化はなく、その後のパウエルFRB議長の記者会見で、市場は今後の政策金利について、ヒントを探ったようです。同氏の記者会見内容を一部、箇条書きしたいと思います。
①米国は、今のところリセッション(景気減速)入りしていない。
②データ次第で、9月会合で大幅利上げを続ける可能性。
③データ次第で、利上げペースを緩める可能性。
昨日は、①と③を市場がポジティブの内容と捉え、やや買い進まれたようです。
ただし、日本時間で、6月FOMC後に反発し、その次の日の米国市場で下落した経緯もあったため、利食い売りが出たように思います。しかしながら、次回会合まで2か月余りあることや、既に2か月間で利上げ基準の6回を行っていることから、米国時間で売られやすいと考えるのも疑問。
とは言え、パウエルFRB議長は、「データ次第」と強調していることから、本日発表される米国4‐6月期GDPや、明日のPCE(個人消費支出)コア・デフレータによって、市場が動いてくる可能性もあります。まだ、安心はできません。
【大証金】
大証金は、一先ず下落のピークは通り過ぎたように思います。再三述べておりますが、米国金ETFが減少し、NY金における大口投機家のポジションも大きく変化したことから、NY金1700ドルまで下落しました。米国金ETFは、4月16日に1106.74トンまで増加し、7月25日に1005.29トンまで減少しました。この間、約101トン減少したことになります。ちなみに、現在の水準は、1月21日とほぼ同じ。(ドル高の影響が大きい。)
こちらのチャートでは、1月21日と7月25日の価格帯をご確認ください。当然、米国金ETFの増減だけで価格が形成されているわけではなく、やはり今回売られた要因は大口投機家の存在のように思います。1月21日の週は同筋のネットロングが約22万枚に対し、現在ではネットロング約9.5万枚になっております。これだけでも、かなり弱気していることが理解できます。しかし、米国金ETFが減少している一方で、各国中央銀行は金を購入しております。そのため、1700ドル台は割安のように思えます。
中・長期では、押し目買い拾い方針です。しかし、短期では、少なくとも1週間は上値の重い展開を予想しております。本日、会員サイトでもお伝えしましたが、短期チャートの形が完成しておりません。そのため、反発したからと言って、飛びつき買いは避けましょう。
【大証白金】
大証白金は、買いスタンスで考えております。ただし、こちらも〇〇〇〇円~〇〇〇〇円どころは、再度売られやすいと考えております。一部のお客様には伝えておりますが、本格的な大口投機家の買戻しが入るとしたら、900ドルを超えてからと考えております。これからのポイントは、3800円を少なくとも3~4日維持できるかになります。維持できれば、更なる高値を期待することができると予想します。それまでは、安心できないということになります。
日経225は、会員サイトをご覧ください。本日の会員サイトでは、大証金、日経225ともに、寄付の値段は強気しておりません。
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