昨日は、無事にペロシ下院議長が台湾に到着したとの安心感や、エバンス米シカゴ連銀総裁の9月会合で0.5%利上げが適切との発言から、一気にドル円は133円台まで上昇しました。
昨日のコメントで、ドル円・NY金の動きは的中しましたが、大証金は予想以上に反発しました。正直、大証金は、ハズレてしまいました。
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↑ 昨日のコメント
ただし、円安での上昇には限界があり、NY金・NYプラチナ自体が上昇しない限り、一過性のように思います。
【大証金】
大証金は、本日大幅高になりましたが、先ほど述べたように、円安だけでは上昇に限界があると考えております。昨日の売りは失敗しましたが、ここからは再び〇〇〇〇~〇〇〇〇円のレンジをイメージしながらトレードを行うのが良いと考えます。やはり、今は一方向に動きにくいのかもしれません。ただし、ここまで大証金が反発するということは、下値も浅い可能性があります。NY金に関しては、当面1750ドル~1800ドルのレンジをイメージしたいと思います。仮にNY金1800ドルを上回ることができれば、大口投機家のショートカバー(買戻し)が出る可能性があります。ちなみに、ここ数日間は、それほどショートカバーが出ていないように思います。
【大証白金】
大証白金は、昨日コメントした通りになります。やはり3800円台が重く、あとは時間が結果を導くと考えております。ちなみに、プラチナスポット価格に比べNYプラチナ価格は、3ドル割安まで縮小(最大16ドル割安)しており、大口投機家の売り圧力が弱回っているように思います。ただし、ここ数日間、大口投機家のショートカバーはほとんど出ていなかったように思います。つまり、今回の反発は多少のショートカバーだけに収まっており、更に上昇しない限り、まとまったショートカバーは出にくいのかもしれません。よって、当面のNYプラチナの予想レンジは、〇〇〇ドルを下値目安と考え、上値ポイントは〇〇〇ドルとイメージしておくのが良いでしょう。遅くても、来週中には動きが出てくると予想します。
最後に、大証白金は徐々にチャートの形ができてきています。私は、基本買い方針です。
【私が思うこと】
8月にショック安を予想している方もいらっしゃるようですが、基本ショック安を予想して取れるほど甘いものではありません。リーマンショックの下落で利益を得た海外投資家は、その前の上昇相場で大きな評価損を抱えていたようです。そのことから分かるように、ショック安になる条件としては、①上昇トレンドが長期継続し、②それが崩れた場合、一斉に売りが出やすくなり、結果ショック安になるということです。つまり、楽観の裏側です。
こちらは、NYダウとナスダックの月足になります。NYダウの月足を見ますと、チャイナ・ショック以降上昇トレンドが約3年近く続きました。2019年12月には過度な利上げ予想や、米トランプ前大統領の動向から株価が下落しました。ここまでが一段上げになります。その後1年間上昇し(2段上げ)、2020年3月にはコロナショックにより2ヶ月で35.6%下落を演じました。
コロナショック後、再び約2年間上昇し、現在に至ります。今回のポイントは、今年に入りロシア・ウクライナ戦争、上海ロックダウン、FRBの過度な利上げによる景気減速懸念にも関わらず、NYダウ・ナスダック共に、コロナショック前の①高値を下回らなかったということです。当然、コロナショック後の量的金融緩和効果のようにも思います。
今年に入り、NYダウは18.3%下落、ナスダックに関しては32.9%も既に下落しております。今は別ですが、安値を付けた6月は、ほとんどの市場参加者が悲観的になったと思います。今後、下振れが全くないとは思いませんが、このようにガス抜きをしている今、ショック安の可能性は低いと考えております。
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