10日の米CPI(消費者物価指数)と11日の米PPI(卸売物価指数)が、市場予想通り、若しくは予想を下回ったことで、インフレが抑制され、次回の会合では0.5%利上げに止まるとの見方から、急激に円高・ドル安となり、米国株式市場を始め、米国商品市場が堅調に推移しました。次の焦点は、16日の米住宅着工件数と考えております。その結果次第で、インフレが本当に収まっているか判断することができます。その次は、やはり今月25日からのジャクソンホールでの経済シンポジウムになることでしょう。(今年は、対面での開催になるようです。)
パウエル議長が、9月以降のインフレ対応について、どのような見方を示すか注目です。
【大証金】
大証金ですが、予想外に急落しました。中国政府が、台湾周辺の軍事演習を終了すると宣言したことで、地政学リスクが後退し、NY金の上値を抑えたようです。それに加え、急激な円高・ドル安が、大証金の下落要因となりました。私がイメージしていたレンジ幅を100円も下回ってしましました。恐らく、現状では7800円を超えていくのは困難なのかもしれません。しかしながら、7600円前半は売られすぎです。そのため、目先的には戻れば売り圧力も強まると予想していることから、7700円台で短期売りも視野に入れておくのも良いと思います。
【大証白金】
大証白金は、引き続き買い方針です。昨日(日本祭日)のNYプラチナ市場では、ある程度大口投機家のショートカバーが出たように思います。しかし、円高の影響で大証市場は、思ったほど伸びなかったです。正直、ドル円が落ち着かない限り、一方向に動きにくいと考えており、しかも今のNYプラチナ1000ドルは、大きな壁になると予想しているため、ここからの吹き値は一部利確も視野に入れておきましょう。ジャックソンホールのパウエルFRB議長の発言次第で、来月以降の相場動向が決まるように思います。(NYプラチナ売り圧力が強まるか、それとも底堅く推移するか。)
ここにきて、NYプラチナ価格とプラチナスポット価格がほぼ同値になっております。私が見る限りでは、直近の安値圏ではNYプラチナが16ドルほど割安でした。ちなみに、大証白金6月限をドル換算しますと、928ドルになります。(17:30時点)世界で一番安価なプラチナが、大証白金6月限。リースレートの絡みもあると思いますが、それにしても安すぎます。
【日経225】
日経225は、やはり上昇してきました。会員サイトで述べてたように、27700円~28700円のレンジに沿って上昇しております。本日の8月限SQ値は、28525.62円でした。この価格を下回って推移するようならば、再び押し目を入れる可能性があります。その反対に、SQ値を下回らないようならば、更なる上値も考えられます。私の予想では、9日以前は27500円が下値ポイントと予想していましたが、来週以降28000円が下値ポイントになると考えております。新規買いをする場合、必ずロスカットは設定してください。
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