本日は、ご存じのように、米CPIの発表があります。市場予想は、コア指数で前年同月比6.1%上昇、前月比0.3%上昇となっております。ただし、本日の相場動向を見ますと、市場は予想を下回ると見ているように思えます。そのため、ドル安、株高の動きになっております。やや楽観しているのでは。。。
今の相場は金融政策相場であり、先週末から主役がFRBからECBに移ったように思います。ただし、本日の米国CPIで再びFRBの金融政策動向に戻る可能性もあります。それは、同経済指標が市場予想を上回った場合です。
【大証白金】
大証白金は、少々買われすぎのように思います。NY市場時間外取引で900ドルを上回る相場かと疑問を抱いてしまいますが、上昇に歯止めがかからない限り、目先的にも上昇を意識するしかありません。正直、昨日もコメントしましたが、私の予想していた価格は4000円であったため、その水準までは買われたことになります。
相場が180度反転するといった見方ではありませんが、一旦修正安を入れても良いと考えております。修正安ばかりを意識しても、買いで取れませんが。。。
私の予想では、NYプラチナ市場における大口投機家は、先週もお伝えしましたが、引き続き売りポジションを減少させ、新規買いしてきていると思います。同市場の出来高と取組みを見る限り、新規買いより買戻しの方が上回っているように思います。9月に入り出来高が増加していることから推測すると、買い方大口投機家の回転が今のところ上手く機能しているということになります。どこまで続くことができるかですが。。。
<プラチナが押し目を入れる条件>
①プラチナスポットとNYプラチナが同値まで縮小
②(ドル高=円安)>NYプラチナ=大証白金マイナス圏
③大証白金5日移動平均線を終値で下回る
①9月1日時点で、プラチナスポットよりNYプラチナは23ドルも割安でした。しかし、現在では2~4ドル割安まで縮小しております。現物価格が上がらなくなっているにも関わらず、NYプラチナだけが反発するようになれば、一旦は修正局面入りと判断することができます。
②ドル高・円安にも関わらず、大証白金がマイナスで推移した場合、NYプラチナの上昇力が弱回ったとの見方もできます。当然1日だけでは判断しにくいのですが。
③相場が上昇している間は、5日移動平均線の角度良く上向きで推移します。以前にも指摘しましたが、移動平均線と価格帯は、投資家の値洗いを意味します。5日移動平均線=短期トレードの買いポジションと考え、その線を終値で下回ると手仕舞い売りが出やすくなると考えております。
これらの条件を一つでもクリアできるか確認したいと思います。
【大証金】
大証金は、昨日もコメントしたように、NY金のレンジを意識し、今のところ逆張り買い主体で考えるのが良いと思います。ただし、米CPI発表前ということもあり、無理してポジションを持つ必要はないでしょう。結果どうあれ、イベント前のポジション維持は、バクチに近いものがあります。
【日経225】
日経225は、先日からお伝えしているように、9月SQ値を上回って推移しております。しかし、28000円半ばをわざわざ買う必要はないと考えております。日足のテクニカルは買い転換しているため、買い目線で見ておりますが、やはり大証白金同様押し目が欲しいところです。しかも、今回の上昇は、おそらく空売りの買戻しによるものであり、昨日に続き本日も空売り比率が30%台と低迷しております。そのため、余程の好材料が出ない限り、大きな上昇は見込みにくいため、押し目を待ちたいと思います。
私のブログは、個人投資家のヒントになればという思いで更新しております。お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL080-4653-1005(高橋)
first_traders_ts@yahoo.co.jpまで、メールにてお問い合わせください。