昨日の米CPIは、ご存じのように、市場予想を上回りました。そのため、米2年物国債が上昇し、ドル・円が2円以上一気に上昇しました。ただし、本日昼過ぎに日銀が「レートチェック」を実施したことから、日銀介入を警戒する動きとなり、ドル円は143円まで値を下げました。
昨日の米CPIが市場予想を上回ったことで、フェドウォッチによる1.00%利上げ確率が浮上、現時点では38%になっております。(17:20時点)
昨日もお伝えしたように、市場が楽観ムードになっていたこともあり、NYダウ・ナスダックともに大幅下落となりました。再び市場は、来週FOMCで0.75оr1.00%利上げを意識するしかなくなりました。つまり、それまでも、それ以降もドル安、円高にはなりにくいと予想しております。仮に、日銀が介入したとしても、一時的なものであり、今の日米欧の金融政策を考えると、ドル高・円安を見守るしかないでしょう。
よって、ドル円は140円~145円のレンジ内で動くと予想。
【大証金】
大証金は、今月12日にコメントしましたが、本日夜間取引で7814円を下回ったことから、買いポジションのロスカットが成立してしまいました。昨日大証白金のコメントの中で、5日移動平均線を終値で下回ると、一段安の可能性があると指摘したように、大証金は今のところ、5日移動平均線を下回っております。しかも、米国金ETFの減少が止まらないことを考慮すると、NY金の下限予想を1650ドルに引き下げた方が良いかもしれません。とりあえず、買いポジションを撤退したため、明日の終値を確認したいところです。大証金〇〇〇〇円の安値を試す可能性も否定できませんので、注意しておくのが良いでしょう。
【大証白金】
大証白金は、昨日のコメントを参照してみてください。
https://first-traders.com/metal/9648/
↑昨日のコメントになります。そこで述べました<押し目を入れる条件>として3つ挙げております。本日は③に注目したいと思います。お断りしておきますが、そのようになっていないということは、まだ買い気が強いという裏返しにもなります。
③5日移動平均線を終値で下回る
このチャートは、上が大証白金日足、下がNYプラチナ日足になります。大証白金を見ますと、5日線(青線)の上に位置しております。NYプラチナも同様です。つまり、再三述べているように、5日間の買いポジションは未だプラスであることを意味します。この価格を下回って取引を終えることができるかポイントになります。よって、大証白金3900円、NYプラチナ870ドルを下回ることができるか、下回ることができればもう一段安が考えられます。
一方、ファンダメンタルズでは、昨日の欧州景況指数が予想を下回ったことや、FRBの1.00%利上げ確率が50%を超えてくるようならば、NYプラチナは少なくともFOMCまで上値が重くなると予想します。
ここ数日間の相場動向に注視したいと思います。
【日経225】
日経225は、本日会員サイトで述べましたが、ロスカットを設定し、〇〇〇〇〇円台は買い方針と指摘した通りの動きになっております。昨日空売り比率が30%台とお伝えしましたが、本日は46.9%まで上昇しております。つまり、昨日は楽観、本日は悲観相場ということになります。株式相場が下落する要因は、インフレと金利上昇です。ただし、対策のためコストダウンしている企業も少なくないことを踏まえると、そこまでのショック安にはなりにくいと考えております。しかしながら、まさかの坂もありますので、ロスカットを設定しておくのが良いでしょう。
お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL080-4653-1005(高橋)
first_traders_ts@yahoo.co.jpまで、メールにてお問い合わせください。