各国金融政策について。(その1)16:49

昨日から本日にかけ各国政策金利の発表により、為替市場を始め金融市場が乱高下しております。

正直、ジェットコースターに乗っているようで、酔いそうです。

何から話せば良いか整理がつかないところですが、先ずは本日未明に発表したFOMCからコメントしたいと思います。

【FOMC】

 米国政策金利は、ご存じのように0.75%引き上げ、3会合連続の大幅利上げを決定しました。(3.00%ー3.25%)
 ドットチャートでの今年末が前回3.4%から4.4%、2023年末が前回3.8%から4.6%にそれぞれ上方修正。このことが市場の想定よりもかなりのタカ派と受け止められたようです。政策金利・声明文・ドットチャート発表後にドル高となりましたが、パウエルFRB議長の記者意見を控えていることもあり、一時的に抑え込む動きとなったものの、同氏記者会見で長期利上げ観測が明確になったことから、再びドル高を維持しました。

年内の会合は、あと2回です。残り1.25%利上げが予想される中、市場は11月会合で早くも0.75%利上げを予想しているようです。かなりのタカ派内容だったため、引き続き2年物国債利回り、ドルの上昇が継続すると予想します。

【日銀金融政策決定会合】

 日銀は当座預金のうち政策金利残高に対する0.1%のマイナス金利を維持すると決定しました。また、10年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要な金額の長期国債の買入れを行うとのことです。

 発表直後に、135円以上でのロスカットを巻き込み、145.37円までドル円が上昇しました。しかし、145円以上では日銀の円買い介入に対する警戒もあり、その後は143円台へ突っ込む場面も見られました。しかし、15時30分の黒田総裁記者会見を控え、徐々に円安が進み、記者会見で金融緩和継続を強調するたびに円が下落し、円買い介入についての質問で円下落が止まりましたが、同氏は介入について言及できなかったことで、再び円下落となりました。

黒田総裁の記者会見にて、円独歩安を否定していましたが、日銀金融政策決定以降は、ドル高よりも円安が目立っているように思います。

さらに、16時30分にスイス国立銀行が、政策金利を0.75%引き上げ0.5%に決定したことで、一時的に円が下落しました。

 よって、日米の金融政策を考慮しますと、円高へ進むことは考えにくい。徐々に150円を試す動きが予想されます。

【スイス国立銀行金融政策決定会合】

 スイス国立銀行は、政策金利を0.75%引き上げ0.5%に決定しました。市場予想通りでしたが、これで政策金利マイナスは、日本だけになります。

コメントをアップした直後から3円以上の円高になりました。まさにジェットコースタです。

その2は、金融商品についてコメントしています。

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