今の相場は、金融政策相場です。数年前と同じ動きです。利上げに対して、市場が意識している限り、業績や需給は二の次になります。そのことを踏まえ、今月に入っての上昇相場を分析したいと思います。
昨日もコメントしたように、先月で一旦米投資信託の決算対策が終了し、今月に入りマーケットに投資資金が戻ってきたことが、今回の上昇のきっかけになったように思います。
しかも、国際連合の補助機関である国連貿易開発会議が、FRBや他国中央銀行に利上げ停止を要請したことや、オーストラリア中央銀行が政策金利を市場予想0.5%を下回る0.25%利上げに決定したことで、FRBの利上げペースも鈍化するとの見方から、米長期金利低下、ドル安が更にマーケットを強くしたように思います。
本日発表のニュージーランド中銀も市場予想通り0.5%利上げで止まったことも、安心感を与えたように思います。ただし、オーストラリア中銀、ニュージーランド中銀ともに、0.5~0.75%利上げの議論をしていたようです。つまり、ハト派よりタカ派に思います。
ましてや、フェドオッチによる0.75%利上げ確率は、現時点で7割まで上昇しております。今は、市場が過度に弱気した分の巻き戻しが起きているように思いますが、ここでやや矛盾が起きていると思われます。
今では米国景気指標が悪化すると、市場はFRBが景気に配慮して利上げを緩めるのではとの憶測も広まっております。
これらは、楽観相場に起きうる症状と考えております。FRBは景気を犠牲にしてもインフレを抑える強い姿勢で今でも臨んでいると思われます。来月は米中間選挙も控えていることもあり、ハト派的な方向に動くことはないと考えております。
こちらのチャートは、ドルインデックス日足になります。赤丸で囲んでいるのは、5月~9月までのFOMCが行われた日になります。その後のドル円の動向を見て頂きたいのですが、大幅利上げ発表後にドル安に動くケースが多々あります。ただし、前回発表時のドル価格まで下落すると、買われやすくなります。今回のドルインデックスも、前回発表時のドル価格まで下落しております。そのように考えると、ここからのドル安は考えにくいと判断しております。
今回のNY金、NY白金にしても、ドル安が相場を強くさせている要因になります。再びドル高に転じますと、今回上昇した半分の下落があると予想します。
【大証金】
大証金は、とりあえず私の予想していた価格近辺まで上昇してきました。これ以上上がるようならば、売りも意識したいと思います。ただし、目先的には〇〇〇〇円まで下がると、再び買い拾われやすいと予想します。つまり、5日高値7984円を上抜けた場合のみ、売りを意識するのが良いでしょう。それ以外は・・・、流れが変わるまで。
【大証白金】
大証白金は、5日高値4140円は買われすぎです。会員サイトでも述べてたように、〇〇〇〇円以上は買われすぎと判断しております。ただし、今の状況では、4000円割れは再び買い拾われやすいため、ここからは駆け引きを使いながらトレードするのが良いでしょう。今だから思えることですが、まだ次回FOMCまで日柄があるため、今月中旬までは乱高下することが予想されます。
【日経225】
日経225は、本日の27000円台は買われすぎです。会員サイトでも、再度売り直しを提案しました。昨日の上昇は、想定外でしたので。ただし、再び〇〇〇〇〇円以下まで下落した場合は、売りポジションを利確し、買い場を探したいと思います。
お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)
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