昨日米国メディアが、トランプ米政権は、自動車、半導体や医薬品など品目別の関税について、4月2日に正式発表しない予定だと報じました。4月2日発表の相互関税に関しては、当初の計画より対象国の範囲が限定される可能性があるとしています。
このことから、米国株式・ドル高に反応しました。
しかしながら、品目別の関税について『数日中に』具体的な内容を発表すると、トランプ米大統領は話しています。
昨日も指摘したように、市場は不透明性、不確実性を嫌います。明確な内容が出ない限り、不確実性は後退しないと考えます。つまり、昨日のように、ネガティブ材料が緩和されたとしても、ポジティブにはなりません。
※私は数日前、データを常にチャックするように伝えました。漠然とした内容であったため、どのデータをチェックすれば良いか話しします。私のブログを長年ご覧いただいている方は、何が重要かをご理解していると思います。一番重要なデータは、投機筋のポジション動向です。つまり、米国CFTC建玉明細を毎週土曜日にチャックすることが良いと考えます。しかし、その明細は前週水曜日から翌週火曜日のポジションになります。水曜日以降は分かりません。そこで重要なことは、日々の取組高と出来高です。この3点セットで、ある程度イメージすることができます。
私が、常にNY金ネットロング30万枚、NYプラチナ3万5枚は過大評価(過熱)しすぎていると指摘していますのも、数十年前からチェックしているからです。その時々の環境によりポジションの変化はあるものの、継続することで下がりやすい相場か、若しくは今後上昇期待できるか、イメージすることができます。
単に点だけを見ているのではなく、点を線にすることが重要です。なぜならば、全てがストーリになるからです。
相場下落中、ネガティブ材料が蔓延すると、買い方は弱気にさせられてしまいます。例えば、大阪金が14736円の高値を付けてから、14463円まで下落すると、買い方は多少の反発で買い玉を売ってしまうことでしょう。そこで重要なことは、執念ではなく、信念です。損決済が悪でも、ナンピン買いが悪でもありません。そこで諦めてしまうことが、悪です。2回立て続けに損決済し、3回目買えるかどうかが重要です。私も含めて、3回目は手が出しにくくなります。そこをチャンスと思えるかどうかで、明暗を分かれます。
材料やテクニカルを重視し、マーケットを動かしているのは、市場=投機筋です。必ず相場は、底を打ち、天井を打ちます。繰り返しですが、楽観=投機筋が大量買いは強気せず、悲観=投機筋が大量売りは弱気せずに、相場を冷静に分析することが必要です。
米CFTC建玉明細と取組高、出来高の分析方法が良く分からないという方は、お気軽にご連絡ください。
それに加えて、前日安値・高値と当日終値の3点セットが重要です。アジア圏を除くと、ほとんどの投機筋はトレンドフォローです。つまり、高くなると買い、安くなると売ります。そのため、トレンドを見極めるために、この3点セットが必要です。ごく稀に『ダマシ』もありますが、だまされたから信用しないではなく、それを信用し続けチャレンジすることが重要です。著名投資家と言われる方も、多くの失敗を繰り返し、今があるわけです。つまり、損せずに利益を出し続けている方はいないということです。仮にいたとしても、1%ぐらいの投機筋のように思います。
引き続き、各金融商品のコメントをご覧ください。