本日明朝に発表したFOMC声明文は、前回とほとんど変化がなくタカ派、パウエルFRB議長記者会見では、8月26日のジャクソンホールで演説をすると明言したことから、市場はより一層ジャクソンホールを注視するようです。やはり、今回の市場の見方は、テーパリングの時期ですが、それに対しては段階的に、経済状況と照らし合わせて議論をしていくという内容でした。
おそらく、テーパリングの決定は年末と予想。
2013年12月もFOMCで米国債・MBSの購入ペースの減速、いわゆるテーパリングを決定し、翌年から実施することとなりました。2014年からの商品相場は、下振れは若干あるものの堅調に推移していました。白金に関しましては、2015年9月に米国でフォルクス・ワーゲン不正規制問題が発覚、そのため大幅安となりましたが、そのことがなければ、5000円/1gしていた白金価格が、3000円/1gまで下落することはなかったと思います。その後も。。。フォルクス・ワーゲンショックがきっかけに、万年売り銘柄のイメージが強いため、安くなると弱気のコメントが増えるようですね。
ただ、今の白金相場は、取り巻く環境が以前と異なるため、NY市場1000ドル台、大証市場3700円台を弱気する相場ではないと考えております。その理由は、以前にもコメントしていますので、今回は割愛致します。
とはいえ、ここ最近の大証白金は、日中取引寄付、夜間取引寄付は、海外価格に比べ15円~20円割高になっております。(その後は修正しますが、割高は変わりません。)大証価格が割高のままで相場が上昇する(反発はあります。)のを見たことがないため、ここの高値は様子見たいと思います。
大証市場が他市場に比べて割高の一つの要因は、、、。
次の通りになります。
こちらのチャートは、大証白金日足になります。①~⑥の番号は、週末を表しており、その時点での個人投資家のポジションを見ていきたいと思います。
まずは、①6月18日ですが2610枚の買い越し、②は同月25日3067枚売り越し、③7月2日398枚売り越し、④同月9日1900枚買い越し、⑤同月16日2303枚売り越し、⑥同月21日4837枚買い越しという内容です。これらの数字を照らし合わせますと、今の相場に順応しておりますが、相場が上昇するためにはある程度の価格帯で弱気に傾く必要があります。7月21日時点で大幅な買い越しに個人投資家が傾いているため、大証市場の割高が修正しないと考えております。
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