ドル円が142円台まで上昇してきました。昨日お伝えしたようにFRB高官発言で、ドルが反発したようです。本日は、日本時間23日午前1時にメスター米クリーブランド連銀総裁、同日午前4時15分ジョージ米カンザスシティ連銀総裁、同日午前4時45分ブラード米セントルイス連銀総裁、それぞれの発言が予定されております。ブラード総裁は先週もタカ派発言をしており、今回のドル高をもたらした要因の一つです。
ちなみに、全員投票権を持っております。
メスター総裁は、昨日CNBCインタビューで、12月会合では0.75%利上げから減速することができると述べていました。ハト派的な発言が予想されます。ジョージ総裁は、15日のインタビューで、どうすれば景気減速を避けつつインフレを引き下げられるか分からないとし、物価を引き下げるにはリセッション(景気後退)を避けるのは困難と述べていました。中立的な発言が予想されます。
FRB高官の発言が、ドル安要因になるとは思えませんが、現時点でも12月会合において0.5%利上げ確率は、7割を超えています。
【大証金】
大証金は、引き続きレンジ内の逆張りと予想します。昨日ドル高に動いたにも関わらず、大証金がプラス圏で維持したということは、NY金の底堅さを確認したことになります。私自身、NY金が1800ドルを直ぐに上回るとは思えませんが、大証金が下落したからといって弱気する相場でもないと考えてます。
【大証白金】
本日WPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)から第3四半期プラチナ需給見通しレポートが公表されました。内容としましたら、前回レポートよりも需給が改善するとの見通し。2022年の需給見通しは、前回30トン供給過剰から25トン供給過剰見通しへ下方修正。2023年は、自動車需要増加により9トンの供給不足の見通しでした。正直、プラチナにとってはプラスの内容です。ただし、現在のNYプラチナ1000ドル水準を考慮すると、手放しでは買いにくいところはあります。
【今後の大証白金相場】
さて、昨日のコメントを振り返りながら、大証白金の状況を確認したいと思います。私は、4250円~4200円の下値を予想し、反発は4350円前後と考え、大証白金4400円、NYプラチナ1000ドルが上値抵抗と予想しました。しかし、本日若干ではありましたが、その価格を上回りました。昨夜のNY市場の動きを見ていると、再び大口投機家のNYプラチナ買い、NYパラジウム売りを仕掛けていたように思います。恐らく、WPICのレポートにも記載しておりましたが、触媒代替品としてプラチナ使用量が10トン増加することが要因のように思います。
しかし、昨日も述べたように年末に向けて再び大口投機家のポジション整理も出やすいことが予想でき、新規買いをするのであれば、同筋のポジション整理が出てきたときが良いと思います。今の大証白金価格帯は、私が信用しているテクニカル指標時間足で、買われすぎの領域であり、少なくとも2日~3日は強気を避けたいと思います。本日のNY市場で、同レーポートを好感し、反発する可能性もありますので、そこだけは注意しておきましょう。
ちなみに、祝日明けの24日終値、4360円を維持するか否かがポイントになります。
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