本日午前3時30分のパウエルFRB議長の講演で、利上げペースを緩めることは理にかなっているとし、早ければ12月に利上げ幅を縮小するとの発言したことが、タカ派発言を身構えていた市場はハト派な内容と受け止め、買い安心感が伝わったようです。ⅤIX指数は、20.58ポイントまで低下、0.5%利上げ確率は66.3%から79.4%に上昇しました。
FRBだけでなく、欧州でインフレが鈍化したことも、市場はECBが利上げペースを緩めるとの見方も、相場を上昇させた要因と考えます。
ただし、これは私の独り言ですが、以前から12月は利上げ幅縮小との見方が強く、しかも0.5%利上げの可能性が高かったことから、市場は0.75%利上げ4回にマヒしているように思います。それでも通常の2倍利上げ幅。つまり、以前から市場はポジティブに反応しすぎのように思います。
明日、米雇用統計の発表があります。市場予想は、前回の数字を下回っております。もし仮に、その結果が市場予想、若しくは前回の数字を上回った場合、どのように反応するのでしょう。例えば、経済指標が悪化すると12月利上げ幅縮小でポジティブ。良好ならば・・・。独り言でした。
【大証金】
正直、大証金は動きすぎです。昨日、売り玉のロスカットがヒットしてしまいました。結果的に行って来いとなりましたが。
NY金は1800ドルを上回るとは思えませんが、昨日もNY市場で大口投機家(ファンド)のショートカバーが入ったように思えます。ただし、私は先月4日にコメントしていますように、ドル円は135円に向かっていると考えます。ドル円下落の勢いがあれば、130円も窺う可能性があると予想しております。そのため以前から指摘しているように円高で大証金の下値を切り下げると予想してます。今でもテクニカルは売り継続となっており、引き続き戻り売りで対処したいと思います。
【大証白金】
やはり、気になっていた大口投機家の買いが昨日もまとまって入ったように思えます。色々と調べた結果①南ア・ランドが上昇したこと②中国ゼロコロナ緩和期待③プラチナ独自材料(自動車触媒需要増加・南ア電力不足による供給不安)などなどが、大口投機家の新規買いを誘発しているように思います。正直、良いとこ取りですね。
その反面、南ア電力不足による経済悪化懸念や、中国自動車生産減少懸念、しかも本日南ア・ランド安にも関わらずNYプラチナが買い進まれていることが、腑に落ちません。
本日、NYプラチナとプラチナスポットとの価格差は、再び13ドルまで拡大しました。先日まで4~5ドルまで縮小していましたが。
昨日のNYプラチナ上昇で、やや過熱感が出始めたように思います。私の予想ですが、この3日間で大口投機家は3000枚~5000枚買いポジションを増加させたと考えております。皆様もご存じのように、大口投機家が買いポジションを増加させますと、大口当業者は売りポジションを増加させます。当然、大口当業者の場合は、他市場で買っているか、現物売りのため、高いところでは売りポジションが増えます。今年3月8日時点で大口当業者は、51293枚まで売りポジションを増加させた経緯があります。11月22日時点で、45517枚の売りポジションです。恐らく、今週に入り更に増加したように思います。ちなみに、その3月8日は、ほぼほぼ天井でした。
長々とコメントしましたが、正直市場が全てにおいてポジティブに反応していることが、私は買いたくない理由です。よって、仮に大証白金が〇〇〇〇円台まで反発するようならば、売りポジションを増やしたいと思います。若しくは、テクニカルが売り転換したところで、売り狙いしたいと思います。
長文になったため、日経225は省略いたします。何かございましたら、何なりとお申し付けください。
お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)
first_traders_ts@yahoo.co.jpまで、メールにてお問い合わせください。
なお、会員も募集しております。お気軽にご参加ください。