昨夜、パウエルFRB議長が講演で、タカ派的な内容にもかかわらず、経済や金融政策について深く言及しなかったことから、市場に安心ムードが広がり、金融商品全般買い進まれる結果となりました。
大証金ですが、一度売りポジション撤退と考えます。NY市場に大口投機家の新規買いが入り始めているため、数日間は買い拾われると予想しております。
大証白金は、先ほど直近高値を更新しました。昨日も2日間は下落しないと予想しておりましたが、本日直近高値更新したため、もうしばらく上値を試す可能性があります。昨日もお伝えしましたが、円高で大証白金の下落は限定的、NYプラチナの下落が不可欠と考えます。ドル円自体は、しばらく横ばいと考えておりますが、本日に限っては、ドルが低迷しております。つまり、ドル安、円安、ユーロ高が、大証白金の上値を伸ばしていることになります。以前からお伝えしておりますが、4450円以上はあくまでも売り目線と考えます。繰り返しの話にはなりますが、私自身NYプラチナは天井圏に到達していると考えています。そのため、ドル高の動きが必要です。明日米CPIを控え、ドルが低迷していることを考慮すると、市場が予想している通り、前月を下回る数字が意識されていることでしょう。明日の米CPIコア指数の結果が、仮に市場予想を上回る内容であれば、ドル高、NYプラチナ安が予想できます。ここは、勝負せずに(焦らず)コツコツと売りを意識するのが良いでしょう。
こちらのチャートは、上からVIX指数、S&P500の日足になります。2022年からの値動きを掲載しました。このチャートを見ましても、市場はポジティブに反応しており、全て良いとこ取りとなっております。後講釈にはなりますが、3日前からNY金市場に大口投機家の資金が流入していることを踏まえると、ある程度資金が入りきるまで、リスクオフの動きにならないのかもしれません。
とは言え、明日の米CPIに注目したいと思います。