昨日の米ISM製造業景況指数が、市場予想を下回ったことで景気後退懸念が高まり、金融商品全般売り圧力が強まりました。しかし、その後利上げ打ち止め期待から、ドル安=金融商品回復となって取引終了。先月、金融システム不安から景気後退が意識されていたこともあって、今回の下落幅は限定的でした。ただし、利上げ打ち止め期待はあるものの、5月FOMC0.25%利上げ確率は、前日の48.4%から58.1%に上昇しております。
景気後退懸念により、ドル安がNY市場をサポートしているようです。言い換えれば、あと一回の利上げで打ち止めするのではとの見方が広がっているように思います。ただし、繰り返しの話になりますが、景気後退では利上げを打ち止めしないと思います。インフレが抑制されたのを確認し、その上で景気指標が低下した場合は、利下げや利上げ打ち止めはあるかもしれませんが。ちなみに、VIX指数(恐怖)が18ポイント台であることを考慮すると、市場は安心しきっているようにも思えます。
それを踏まえて、、、
【大証金】
大証金ですが、2日~3日間は〇〇〇〇円台で買い拾われると予想します。そのため、値ごろ感で新規売りをしても、すぐに結果は出ないと予想します。しかし、その反面、中期スパンで見ますと、8400円台を買う気にもなれません。よって、会員サイトでも述べていますが、ここはどちらにせよ我慢どころでしょう。いずれにしても、飛びつき買いは避けたいところです。
【大証白金】
大証白金は、以前から述べているように、反発場面を強気する相場ではないと考えます。これも繰り返しの話になりますが、需給がひっ迫している場合は、上値を追うイメージよりも、下値を切り上げるイメージを持つのが良いでしょう。WPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)が、2023年プラチナ需給見通しを17トン供給不足としましたが、2021年、22年で60トン供給過剰であったため、一年間の供給不足は、相場上昇の材料には乏しいと考えます。
とは言え、短期トレンドは上向きになっているため、大証金同様、2日~3日間は押し目買い拾われると予想します。よって、レンジ相場継続。
【日経225】
日経225は、依然27800円~28000円は一旦新規売りとしましたが、2日~3日間は押し目買い拾われると予想します。そのため、会員サイトでも提案しておりますが、無理のない資金配分が必要です。ただし今は、買いも売りも勝負するところではないでしょう。未だ市場は、利上げ長期化、利上げ打ち止め観測に一喜一憂していますが、日経225の28000円台は下落リスクを意識しておく必要があります。