本日未明、パウエルFRB議長の講演は、結論から申しますと、市場は金融引き締めが長引くと受け止めたようです。
今回、同氏は長期金利上昇にも言及、市場金利上昇は利上げの必要性低下を意味するとし、年内利上げ確率が低下したことで、短期金利低下、ドルが若干安くなりました。ただし、同氏は付け加えて、今の金融政策は引き締めすぎではないとも言及しました。そのため、利上げを長期化するというよりは、引き締めを長期化するとの見方になったようです。つまり、インフレ、労働指標が低下しない限り、米長期利回りが下落しないということになります。そのことに市場がいつ慣れるかです。ちなみに、短期・中期・長期米国債を大口投機家は大幅売り越しております。
【大証金】
大証金は、米長期利回りが上昇したにもかかわらず、中東情勢緊迫化や、ドル安を受けて買い進まれました。NY市場を見ましても過熱感が出てきております。連日、同市場取組みが増加し、出来高も増えてきております。つまり、NY市場では大口投機家による新規買いが活発に入っているということになります。しかし、以前のピーク時よりも同筋の買い枚数が少なく、まだ買い余力があるかもしれません。以前から述べているように、押し目待ちに押し目なしといったところです。ただし、私が個人的に、金を買い推奨していたのは、こういった上昇があり得るからになります。恐らく、いずれは5桁の数字も見えてくることでしょう。しかしながら、その分ボラティリティが高くなりますので、当然リスク管理は必要になります。リスクを懸念する方は、金ETFや純金積み立てをお勧めします。ここまで上昇したため、引き続き様子見とします。
【大証白金】
大証白金は、昨日4209円まで下落し、その後反発しました。これは、ドル安やNY金高によって、NYプラチナの下値をサポートした結果と判断しております。しかも、繰り返しの話になりますが、NY市場では大口投機家の売りポジションが、ほぼ買いポジションと同枚数入っているのも底堅く推移した要因と考えます。ただし、ネックは米長期利回り高止まりです。やはり、利回り上昇は景気を冷やす効果がありますので、大口投機家が新規買いしてくるか疑問です。恐らく、920ドル以上からは、同筋のショートカバーにより大幅反発を見込んでおりますが、新規買いが入らないと、再び相場は失速します。おそらく、当面はその繰り返しなのかもしれません。よって、予想レンジを意識したトレードが望ましいと考えます。ただし、あくまでも基本は買いスタンスです。
【日経225】
日経225は、本日も売り叩かれました。米長期利回り上昇や中国・香港株価指数の下落が、日本株市場の上値を抑えたように思います。このようになりますと、簡単に浮上することはないでしょう。一気に下落した相場は(10月初旬のように)大幅反発もあり得ますが、今回のようにじりじり下げる相場は、日柄が必要になります。つまり、2番底を形成するような日柄が必要ということになります。そのように考えると、31000円前半だからといって力(チカラ)いっぱい買う相場ではありません。大幅安を買い拾うか、それとも底堅く推移してきたところから買い場を探すかしかありません。今は、戻れば売り物が出やすい時間帯と判断しております。
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