昨日の米CPIコア指数が市場予想を下回ったことや、米下院でつなぎ予算案が可決したことで、日本金融市場全般リスクオンの動きになっております。
米CPIコア指数が、市場予想を下回ったことで、インフレ抑制が進んでいるとの見方により、年内の利上げは見送られるとの予測から、米長期利回り低下・ドル安の動きになりました。
米つなぎ予算案に関しては、10日に大手格付け会社ムーディーズが米国債の格付けを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたことで、ほぼ悪材料は織り込まれていた中、その予算案が可決したことによりポジティブに反応したようです。
※材料は常に相場へ織り込み、需給は価格変動で変化する。一番相場へ影響するのは、今話題になっていない材料、若しくは投資家が知らされていない材料です。ほとんどの投資家が認識している材料は、あまり相場へ影響力しません。そのため、大口投機家のポジションが重要ということになります。
【大証白金】
大証白金は、昨日も述べたように、NY市場で大口投機家が弱気しすぎた分、連日高となりました。正直、NYプラチナ価格が850ドルを下回るとは思いませんでしたが、それだけ大口投機家が売り叩いたということになります。繰り返しの話になりますが、行き過ぎの相場を作りのは、大口投機家です。材料に過剰に反応するのは、大口投機家です。ただし、その反面、買っている筋の存在も忘れてはいけません。その大半が実需筋と思われます。実需筋は、ある程度反発しますと、買いすぎた分だけ売ってくる可能性もありますが、現物目的の分は市場に出てきません。そのため、大口投機家と実需筋の力関係は、明らかなものです。つまり、現物を目的としていない大口投機家は、反対売買をするしかありません。どうなれば反対売買をするかですが、当然ポジションの評価がマイナスになった場合です。そのように考えると、NYプラチナ900ドルが「カギ」になることでしょう。
既に南ア生産高増は、相場へ織り込まれたと判断しており、45日ルールも終了したことで、近い将来大口投機家のショートカバーが更に発動すると予想しております。以前から述べているように、NYプラチナの800ドル台は安価と判断しているため、900ドルを上回ってこない限りは弱気したくないところです。今の時間帯では、NYプラチナ〇〇〇ドル以上、大証白金〇〇〇〇円以上は上がりにくいと予想します。
【大証金】
大証金は、レンジ相場に突入したように思います。未だ修正安の範囲内と考えていますが、昨日も述べたように、NY金1940ドル台は売り叩きにくいと考えており、ここからは往ったり来たりの相場を予想します。しかしながら、中東情勢の材料に反応しにくくなってきたことから、NY金2000ドルを上回ることも困難と予想します。よって、NY金1950~1990ドルレンジを予想します。
【日経225】
日経225は、お客様が10月20日ごろから買っております。本日も買いました。昨日も述べたように、11月限SQ値が32454.88円で成立したことから、その価格がキーになると予想してきました。そのため、その価格を基準としての買い方針としてきました。しかし、昨日の日経平均空売り比率が、40%を下回っていたので、もう少し売らせる場面もあるかと予想していました。しかし、本日あっさり33000円を上回ったことで、年初来高値を更新する可能性が出てきました。早い段階でその価格を上回った場合は、利食いを意識したいと思いますが、33000円台でもたつくようならば、もう一段高もあると予想します。
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