東京金は、ようやく動き出す兆候が出ております。会員サイトでも再三売り目線で臨むとお伝えし、上値の抵抗帯の価格を提示させていただきました。
私もこの仕事を20年以上しておりますが、これだけ値段が動かないのは初めてのことです。2000年前半の1000円台の時も動かない日はありましたが、1週間以上4200円半ばから後半で推移することはなかったと思います。ただし、私が東京金を強気する理由としては、再三述べておりますが、NY金から資金が流出しているという事になります。米国金ETF保有残高の減少が止まりません。それなのに、なぜ1130ドルを維持しているのでしょうか。これは、単なる値ごろ買いでしかありません。ファンダメンタルズを考慮しますと、NY金は〇〇〇〇ドルまで下げても不思議ではありません。しかも、先日のFOMCで2017年は年2回から3回の利上げを示唆する声明文を出したことにより、NY金1150ドルを超えることは今のところないと考えるべきでしょう。
それならば、ドル高・円安はまだまだ続くのかという事になります。NY金が下値を見せる展開ならば、その分円安にならなければ、下がるしかありません。117円台から120円まで、若しくはそれ以上の円安が望めるのでしょうか!?私は、厳しいと思います。トランプ氏が次期大統領に選出されたことから、NYダウ高値更新・米国長期金利上昇、ドル高といったように、いつの間にかトランプ次期大統領に期待する動きが出ております。一部のアナリストは、来年1月20日の米大統領就任式までは、下がらないだろうと言っておりますが、このまま価格上昇・期待が高まるようならば、就任式前にドル安・株安・金利安もあり得ます。先ほどの一部アナリストのように思い始めている方が多くなってきていると考えます。なぜならば、ここにきて円売りのポジションが一気に膨れ上がってきております。徐々に円安の動きが浸透して言いますので、少し危険な状況になっているかと思います。
話は戻しますが、円安が止まりますと、NY金は下値を試しに動いている分、東京金は〇〇〇〇円まで売られると考えております。今年の相場を振り返りますと、4300円~4500円は売られやすく、4200円~4000円は買われやすくなっております。これだけ、金から資金が流出している以上、価格帯を一段下げるべきではないでしょうか。よって、今は売り玉維持とします。
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