本日から欧州市場が休場明けとなり、市場参加者が増加することでしょう。明日からは欧米市場が、実質新年度入りすることもあり、注目したいところです。
【ドル円】
以前からドル・円について、140円~145円レンジと指摘しました。その理由としては、12月12日から19日にかけ、円売りポジションが12721枚減少し、その反面円買いポジションが3508枚増加していたからです。今回の円高により、円売りポジションは決済させられ、市場は徐々に円高を予測しているように思います。本日の情報番組でも言っておりましたが、「人の行く裏に道あり、花の山」という格言通り、相場は思惑の反対に動くと、私も思います。つまり、市場参加者が買い過ぎた場合、その分修正安が近づいていることになります。需給動向をすべて調べるのは、不可能です。相場は、現ポジションによって、良くも悪くも作られます。
よって、もうしばらく、ドル円はレンジ相場を予想しております。注意すべき点は、1月2日のマーケットです。
【大証金】
大証金は、基本レンジ相場を切り上げて考えたいと思います。ここにきて、NY市場に大口投機家の新規買いが入っているようです。ドル安の影響からでしょう。円高が一服したことも大証市場にとって、プラス要因と考えております。年末年始ということもあり、何が起こるか正直分かりませんが、基本は〇〇〇〇円を目標価格に設定とし、往ったり来たりの下値切り上げパターンをイメージしています。
【大証白金】
大証白金は、本日も堅調に推移しました。予想通り、NY市場は1000ドルまで到達してきました。ただし、一つ懸念していますのが、プラチナ現物価格よりNYプラチナ価格が15~20ドル割高で推移しているということです。NY市場が割高ということは、その分大口投機家が買っている現れです。現物価格がついてこれないと、その手じまい売りが近い将来出てくると思われます。私は、以前からお伝えしていますが、4300円をレンジ下限とし、4400円台では利食いを意識するのが良いという考え方に変わりありません。私が予想しているレンジ上限を突破することもありますが、そこは利食いし、一呼吸置くのが良いでしょう。
(物がなくならない限り、上昇し続けることはありません。上がったものは、先ほども述べたように修正を演じます。大証市場を見るのではなく、NY市場を見る方が理解しやすいと考えます。)
【日経225】
日経225は、ナスダック市場が高値更新したことや、本日の寄付で大方節税対策の手仕舞い売りが一巡したこともあり、大幅反発となりました。しかし、明日から日本市場は新年度入りすることから、個別株に関し反発した場合手仕舞い売りが出やすいと予想しています。つまり、本日は配当再投資の買いや節税対策の一巡で反発しましたが、明日は配当落ちと個別株手じまい売りで上値が重くなるかもしれません。そのため、高値を強気する相場ではないと思われます。