〈ご質問を受けたので、答えたいと思います。〉
Q.なぜ、昨日中国不動産大手恒大集団が、再建を法的に整理し会社を清算するよう命じられたにもかかわらず、リスクオフにならないのか?
A.既に、中国は不動産不況により深刻化となっており、昨日から中国当局は空売り規制を発動しているからです。つまり、この材料は、市場の驚きにはならず、知っているニュースということです。
同じ材料が相場を動くかすというよりは、新鮮な材料が相場を動すという感覚で臨むのが良いでしょう。先物取引は、常に先を見据えた材料を受け入れます。
よって、恒大集団の材料は、遅かれ早かれ起こりえるとし、市場は既に織り込んでいたと思われます。
〈相場格言〉
以前私も指摘しましたが、悲観した相場で買い、楽観した相場で売るのが鉄則だと、今でも思っております。『強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく』まさに、大相場の格言です。
悲観(スタート)→懐疑(上昇過程)→楽観(天井)→陶酔(下落)
つまり、まだ上がるかどうか懐疑的な相場は買い、ただ多くの投資家が楽観(強気)した相場は天井を打ついう格言です。すべてに言えることですが、上昇した相場は、どこかのタイミングで下落するということです。
そのタイミングは、ファンドの45日前ルールである2月中旬~3月、5月中旬~6月、8月中旬~9月、11月中旬~12月を警戒しておくのが良いでしょう。その反面、この時期が絶好の買い場になる可能性もあります。
【大証金】
本日の会員サイトでは、〇〇〇〇円で買い方針と掲載しました。基本は、突っ込み買い方針です。昨日もコメントしたように、市場はFOMC後のパウエルFRB議長が、利下げ時期を言及するかに注目しており、昨日の米国市場では米長期利回り低下、ドル安に動き、明らかにFOMCを意識した相場動向と言えるでしょう。仮に、同氏が利下げを言及しなかった場合、米長期利回り低下、ドル高が予想できるため、その時に大証金がどの水準で推移するか注目しております。マイナス圏で推移するようならば、NY金の上昇力が弱いという判断になります。いずれにしても、大きく崩れるような相場ではないと思います。
【大証白金】
本日の会員サイトでは、4400円を上回る可能性が出てきましたが、その価格以上では利食いを意識するのが良いと掲載しました。26日NYプラチナの取組高が減少しており、ここ2日間の反発は、大口投機家のショートカバーによるものと判断しております。繰り返しの話になりますが、ショートカバーは、市場から出ていく投資資金であり、それが一巡すると相場はいったん勢いを失います。そのように考えますと、今の相場を大きくイメージする必要はないでしょう。おそらく、2月中旬から3月あたりに再びNYプラチナ900ドル前後まで修正する可能性はあります。
未だFRBが利下げに踏み切っていないため、NYプラチナ価格が上がるのは懸念されそうです。商品価格が上昇すると、利下げが先送りになる可能性が高く、市場は望んでいないストーリーのように思います。
【日経225】
本日の会員サイトでは、上昇するには日柄が必要と指摘しながらも、〇〇〇〇〇円をストップロスとし、35000円台は買い方針と掲載しました。日本企業決算が続々と発表される中、神経質な動きになることでしょう。しかし、中国景気不安により、中国株を売って、日本株を買っている動きがあり、底堅い展開も予想できます。よって、現時点では買いを意識しながら対処するのが良いと考えます。
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