ドル高・中国株安が、NYプラチナの圧迫要因。17:41

【米雇用統計】

 先週末に発表した米雇用統計は、非農業部門雇用者数35.3万人増(市場予想18万人増)、失業率3.7%(同3.8%)。平均時給は、前月比0.6%(同0.3%)、前年同月比4.5%(同4.1%)と、どの数字を取ってもインフレが抑制していないことになります。そのため、早期利下げ期待が後退し、市場が予想する年5~6回利下げは、到底困難な回数と言えるでしょう。ただし、パウエルFRBは、3月利下げについて可能性は低いとしていますが、年3回利下げに関しては否定していません。

 【大証金】

 先週から大証金は9500円台を意識し、9600円前半では第一弾買い拾いと伝えました。しかも、一方向に動くことが予想できないため、9700円台では利食いを意識するように付け加えてコメントしました。会員サイトでは、朝方の9700円台は利食いを意識するように提案。

 ここで整理しておかなければいけないのは、米雇用統計を受けてもFRBの姿勢はタカ派ではないということです。そのように考えると、ドル・米長期利回りが上昇し続けるとは思えません。むしろ、利下げをしていない現状では、利下げの思惑でドル・米長期利回り下落の可能性もあり、その反面NY金は買い進まれることが予想できます。

つまり、引き続き突込みは買い拾われやすいと考えます。

 【大証白金】

 大証白金は、ドル高や中国株下落が、上値を抑えているように思います。ただし、繰り返しの話になりますが、NYプラチナ900ドル割れは弱気したくないところです。

 私の信用しているチャートでは、短期トレンドの変化が、最低2~3日後となっており、それまでは上値の重い展開が予想できます。買いのリズムが悪化したため、終値ベースで取り敢えず4330円を上抜けるか注目したいと思います。

 これといった根拠はありませんが、引き続き4200円台は買い拾い方針とします。

 【日経225】

 日経225は、もうしばらく一進一退の動きを予想します。先週末も伝えましたが、下落する相場とは思えません。詳しくは、先週末のブログをご覧ください。ここにきてレンジ相場を演じていることから、過熱感は和らぎました。そのため、高値飛びつき買いが入ってきても不思議ではありません。来週水曜日までは、日本企業決算発表が続くこともあり、それまでは期待感で下値は買い拾われやすいと思います。

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