昨日の米CPIコア指数の結果は、前月比+0.4%(市場予想+0.3%)、前年同月比+3.9%(同3.7%)と、それぞれ市場予想を上回りました。正直、ここまで反応するとは思いませんでした。しかも、市場予想を上回ったものの、前年同月比に関しては、前回と同じ数字でした。つまり、インフレは沈静していないが、インフレが再浮上したわけではありません。市場は、当然3月利下げがないと判断し、5月・6月利下げも疑心暗鬼になっているようです。
要するに、FRBが指摘していた今年3回の利下げに、ようやく市場が近づいてきたように思います。
【大証金】
昨日の会員サイトでは、9600円台の買い玉を9750円以上では利食い意識と伝えましたが、9749円までしか反発できずに失速しています。基本は、買い方針継続です。ただし、ドル高・米長期利回り反発により、NY金が2000ドルまで下落したため、必ずストップロスは設定しておきましょう。リスクマネジメントは明確にしておかなければ意味を成しません。ここで、損決済となった場合でも次のチャンスがあります。
繰り返しの話になりますが、円安は大証金の下値を浅くする要因。しかし、NY金が上昇しなければ、大証金の上昇期待はできません。つまり、円安で上昇相場は作られません。
【大証白金】
やはり、米CPIの結果を受けてドル高に動いたため、NYプラチナ価格は再度900ドルを割り込んでしまいました。昨日もコメントしましたが、NYプラチナが浮上する一つの要因は、ドル安です。なぜ、ドル安?かと言いますと、ドル安ということは米国の利下げを意識している証拠です。利下げということは、インフレが鎮静化していることとなり、プラチナが浮上するキッカケになります。ドル高は、むしろNY市場における大口投機家の買い意欲を減退させるため、ドル安に期待するしかありません。
ただし、今回米CPIの結果で、市場が中立まで修正したと判断しており、裏を返せばドル安に反応しやすくなったように思います。繰り返しの話になりますが、今年からFRBはタカ派ではなく、中立に方向転換しました。つまり、利上げは無いということです。このことから考えること、今年は据え置きか、利下げしかありません。要するに、米長期利回りが上昇し続け、ドル高に進み続けることは困難と予想します。
よって、引き続き大証白金4200円台、NYプラチナ900ドル割れは買いで考えていきたいと思います。
【日経225】
本日、日経225はマイナス圏で取引終了しました。ただし、4日間で2000円以上上昇したうちの300円押しただけです。昨日もコメントしたように、ここまで上昇した相場が往って来い相場を演じるとは思えず、1、2回下げたとしても買い拾われやすいのは事実です。つまり、ここの下げは利食い売りであり、本格的な修正安にはつながらないということになります。おそらく、高値での持ち合い時間が必要になると考えます。よって、しばらく様子見とします。
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