【本日の一言】
投資家の中では、高くなった相場は下落しないと判断し高値を買いに行く順張り手法と、高くなった相場はどこかで下落すると判断し安値を買おうとする逆張り手法で取引している方がほとんどだと思います。ただし、投資スタイルは様々だと思います。
相場が上昇し続けると、乗り遅れてはいけないと、高値で買おうという意識になります。その買いが利益を得ることで、また高いところを買いに行きます。大相場を狙うには、必要な手法です。しかし、上がったものは、どこかで5~10%の修正を演じます。そのため、買って利益が出たことに対するポジティブな考え方よりも、利益が出なかった場合、どこまで下がるか分からないといったネガティブな意識を持つことが重要です。つまり、良いときは何をしても良いのですが、悪くなると何をしても上手くいきません。反対に動いても良いように上昇トレンドに乗った場合は、必ずストップロスを設定する必要があります。プラスは自分のもの、マイナスは知らないといった都合の良い相場は存在しません。リスクを覚悟するからリターンが期待できるわけです。
逆張り手法の場合は、冷静に対応する必要があります。まずは、押し目なのか、天井を打って下げ始めた相場なのかを見極める必要があります。全てが結果論になりますが、安値を買う場合、ある程度の見極めが必要になります。そのために必要なことは、トレンド=相場の流れです。今までの上昇リズムが継続しているのか、それともリズムが狂い始めたのかを見極めるのが重要です。いずれにしても、この価格帯を下回ると相場が上がりにくくなるといった価格を明確にし、ストップロスを設定するのが良いでしょう。
【米雇用統計市場予想】
本日22時30分に、米雇用統計の発表があります。市場予想は、非農業部門雇用者数20万人増加(前回35.3万人増加)、失業率は3.7%(同3.7%)。平均時給は、前月比0.3%(同0.6%)、前年同月比4.4%(同4.5%)になります。
この予想を見る限り、市場はインフレ鎮静化するのではないかと考えております。もし仮に、市場予想を上回った場合は、利下げ期待後退し、ドル高・米長期利回り反発が考えられます。
【大証金】
大証金は、底堅い展開となっております。ただし、10200円以上を強気するつもりはありません。しかしながら、以前から指摘していたように、NY市場における大口投機家が買いポジションを増やしていることは無視できません。
繰り返しの話ですが、同筋が売っているポジションを解消するためにショートカバーをした場合、一過性の相場になりやすい。しかし、買っているポジションに対し、さらに買いを増やした場合は下がりにくい相場になりやすい。つまり、後者の場合は日柄が必要です。
そのことを理解すると、大証金はもうしばらくは下がりにくいように思います。
【大証白金】
大証白金は、直近高値を上回ったものの、やはり高値を買うプレーヤーが存在しないようです。これは、内外ともに言えます。しかし、このまま狭いレンジ相場を継続するとは思えません。いずれ、そのレンジを抜けると考えます。私は上に抜けてくると予想しておりますが、今月中旬以降NY市場で、4月限中心限月から7月限へのロールオーバー(乗り換え)が行われると考えており、その時の相場展開は重要であるものの、今ぐらいの水準で推移した場合は、どうしても下振れ要因になりやすいと考えます。
大口投機家の買いポジションが多い場合、下振れる可能性があります。(ちなみに、相場が上昇した場合は反対の動きが予想できます。)つまり、今月いっぱいは、突っ込み買いの吹き値利食いで対応するのが良いでしょう。
【日経225】
日経225は、下値から切り返す相場になりました。3月限メジャーSQ値は、推定値39863.92円で決定。この価格と日経平均株価を比較してみるのが良いでしょう。3月SQ値を日経平均株価が上回った場合、再び強気になるケースが考えられます。反対も言えます。
見極めが難しい状態であるため、来週以降考えていこうと思います。