本日21時30分に米CPIコア指数の発表があります。
市場予想は、前月比0.3%(前回0.4%)、前年同月比3.7%(同3.9%)になります。
ご覧の通り、市場はインフレ鈍化を予想しています。そのため、仮に市場予想を上回る結果となれば、利下げ期待後退となり、ドル・米長期利回り反発が予想されます。
一方、日本株式市場に目を向けますと、昨日TOPIXが前場で2%以上下落したにもかかわらず、日銀のETF買いが見送られました。このことから、市場は日銀が金融政策を修正するのではとの思惑が広がりました。しかし、本日国会で、植田日銀総裁は政策修正に関し踏み込んだ発言をしなかったことで、円は147円台を回復し、日経平均は下落幅を帳消しにしました。(それは、そうですよね。)
内外ともに市場が、金融政策動向に一喜一憂しているようです。
ただし、基本ベースはFRBが年内3回利下げ、日銀はゼロ金利解除です。このことを軸として考えるべきでしょう。
【大証金】
やはり大証金は、まだ下落する相場ではないようです。私の信用しているテクニカルチャートが、そのことを示しています。私が見ているチャートではありませんが、テクニカルを軸にトレードしている方は、5日・10日・25日移動平均線を見るだけで、イメージできると思います。(詳しくは、お問い合わせください)
先々週から伝えていますが、NY市場における大口投機家の買いポジションが、かなり膨らんでおります。久しぶりに、本腰を入れて買っているように思えます。しかし、相場は買いと売りのバランスで変動します。買いに偏りすぎた場合は、その分手仕舞い売りも多くなります。相場は、必ず伸び縮みします。行き過ぎた相場は、修正安を演じます。しかし、需給が堅調な相場は、底値を切り上げる傾向があり、過去の価格は参考になりません。そのことを理解しておくだけでも、相場への取り組み方が変わります。
私自身、繰り返しの話になりますが、10200円以上を買うつもりはありません。しかし、売りは今でも一切考えておりません。以前お伝えしましたが、金だけは値ごろ感無用です。ほかの商品は、高いと需要が減少しますが、金だけは高くても買う人が増えています。当然、売却する人もいますが。そういった意味でも、まだ下落する相場ではないと考えます。
大証市場を見ると値ごろ感が働いてしまいますので、NY市場を参考にするのが良いでしょう。
【大証白金】
大証白金は、やはり4400円を上回ることができませんでした。しかし、このことは予想範囲内です。最初から時間がかかると予想していました。その理由としては、3月中旬まで円高が進みと予想していたからです。(過去のブログをご覧ください。)
昨日、夜間取引の大証白金トレード状況を見ますと、4475円以上からまとまった売り指値が出ていました。おそらく、円高を意識した新規売りのように思います。こういった売り指値が、余計に大証市場の上値を重くしていると考えます。
NY市場では、予想通り大口投機家のショートカバーが炸裂しているにもかかわらず、円高の影響で大証市場に買いが集中しません。
今後の相場展開ですが、本日の米CPIの結果次第は、ドル高に反応し、一旦NYプラチナの上値が重くなる可能性があります。しかし、その反落は買い拾いと考えます。大きく上昇する相場ではないと思いますが、ある一定のレンジ相場をイメージしたうえで、突っ込み買いを意識したいと思います。高値は利食いの意識をもって臨みましょう。高値=プラス圏という意味です。
【日経225】
日経225は、冒頭で述べたとおりです。基本は、戻り売り方針と考えております。突込みを売るのは、勇気が必要なところです。日銀金融政策決定会合を18日、19日に控え、神経質な値動きが予想されます。ただし、おそらく、今月会合では政策修正はないと予想しています。その会合後の相場動向が重要です。
その都度、状況を確認したうえで、ブログにコメントしていきます。
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