昨日の米CPIコア指数の結果は、前月比+0.4%(市場予想0.3%)、前年同月比+3.8%(同3.7%)と市場予想を上回ったものの、今後の金融政策に影響ないとの見方から、金融商品の反応は限定的となりました。
一方、日本株式市場は、春闘で大手企業が続々と『満額回答』を発表したことで、日銀のゼロ金利解除が近いのではとの思惑により、高値から急落しました。
改めて整理しますと、FRBの利下げ時期は6月ごろ、日銀のゼロ金利解除は3月、若しくは4月ごろとの見方が大半です。
【大証金】
大証金は、10200円以上を買うつもりはないものの、まだ下落する相場ではないとコメントしました。会員サイトでは、本日の下落に対し、弱気する相場ではないと指摘。しかし、昨日、7日安値10223円を下回ったことで、2~3日間がポイントと付け加えて指摘しました。つまり、高値更新できない場合は、短期トレンドが変化する時期ということになります。
当然、既にNY金市場へ投資資金が流入していることを考慮すると、大証金高値更新は容易ではありません。そのことを踏まえながら相場を組み立てていこうと思います。
繰り返しになりますが、新規売りは一切考えておらず、基本は買い主体です。しかし、10200円以上は買うつもりありません。
【大証白金】
大証白金は昨日、米CPI発表後に、突っ込みを入れた場合は買い拾いと指摘し、買い方針を継続としました。昨日夜間取引のトレード状況を見ますと、4340円以下でまとまった買い指値が出ていました。私の見ていますテクニカルチャートも、4340円以下は短期売られすぎでした。
恐らく、市場も大きな値動きを期待せずに、売ったり買ったりを繰り返しているように思います。
ちなみに現時点では、4399円までまとまった売り指値は出ていません。(まとまった指値とは200枚以上を示します。しかも、10円単位ではなく、数円単位で出ているケースが頻繁にあります。)
基本は、買い方針継続です。ただし、4400円台を強気する相場ではないと考えており、その水準を上回れば利食いを意識するのが良いでしょう。
NY市場では、大口投機家のまとまった売買が頻繁に行われているように思います。今は、まだ7月限へのロールオーバー(乗り換え)は進んでませんが、早ければ15日以降、遅くても20日以降には4月限から7月限へロールオーバーが行われると予想します。そうしますと、ポジションの多い方の反対に動くことも考えられます。つまり、上がった相場は、その影響から下押しする可能性があるということです。
【日経225】
日経225は、冒頭で述べたように、高値から急落しました。会員サイトでは、短期売り方針を伝えました。短期トレンドが下向きになっている中、朝方は買われすぎの領域であり、そのような方針を伝えました。
市場は、日銀の動きに敏感になっております。3月にゼロ金利を解除するか、それとも4月にズレ込むのか一喜一憂しているようです。そういったことからボラティリティが激しくなっております。
ただし、ゼロ金利解除は、遅かれ早かれ行うことでしょう。それがいつかを予想しても仕方がありません。ある程度ストップロスを明確にしておけば、慌てる必要はないということになります。
よって、短期トレンドが下向きである以上、戻り売り方針とします。
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