【本日の一言】
いつも私は、ポジションと反対に相場が動いても良いように、そのようなイメージをしておくのが、相場に対し一喜一憂せずに対処できると伝えてきました。利食いは誰にでもできますが、損決済は一番難しい作業です。
私が抱く理想の投資家は、全てに対しポジティブな方です。例えば、当然利食いはポジティブな考えで行うわけですが、損決済は違います。私も躊躇する時がありますが、損決済することで次につながると思えるか否かです。
人によっては、自分が損切りした場合、下がった相場は上がり、上がった相場は下がるといったネガティブな考え方になります。そのような方は、損決済ができずに結局マイナスが膨らむ傾向があります。
つまり、マーケットは常に自分に合わせてくれないということです。自分がマーケットを理解し、それに合わせるということが重要です。そのため、いろいろな観点、角度から相場を監視していくのが大切だと言えるでしょう。
【相場の需給】
このことも繰り返しの話ですが、需給で高値・安値を決めることはできません。例えば、この需給ならば〇〇〇〇円まで上がるとか、〇〇〇〇円まで下がるとか言えません。需給は、下値・上値を確認するものです。(相場を上昇、下落させるのは大口投機家です)
つまり、需給が引き締まっている(強気内容)場合、下値が徐々に切り上がります。需給が緩和している(弱気内容)場合、上値が重くなります。その指標にしかなりません。
大口投機家が、どのような目的で買っているのか、売っているのかをイメージすることが重要と言えるでしょう。
【大証金】
大証金は、堅調に推移しています。しかし、10200円以上を強気したくはありません。以前にもお伝えしましたが、2月19日のNY金取組高は、約407000枚でした。それが、3月8日には約534000枚まで増加しました。これが、今回の上昇をけん引している投資資金流入です。大口投機家の買いによるものです。全ての取組にはリミットがあり、投資資金が流出した場合でも40万枚程度、投資資金が流入した場合は60万枚を超えることも過去にあります。
ただし、今回の上昇は、ドル安に動いたことがきっかけであり、FRBが利下げを見送る中、どんどんNY金に投資資金が流入するとは思えません。そのように解釈すると、3月20日のFOMCの結果が重要になると考えます。(市場は、先取りしているように思います。)
昨日は、2~3日間がポイントとコメントしましたが、本日10300円を回復したため、トレンドは上向きのままとなっております。そのため、売るつもりはありませんが、買い場を探るにはFOMC前後と予想します。
【大証白金】
大証白金は、本日ようやく4400円を上回ってきました。昨日もコメントしたように、4400円台は利食いを優先したいと思います。
その理由としては、繰り返しの話になりますが、NY市場における大口投機家の買いポジションが約50000枚存在しているからです。先ほど、取組にはリミットがあると述べたように、大口投機家にもリミットがあります。高いからと言って、どんどん買い上げることはしません。ある程度の投資資金の何割かで運用します。
昨日のNY市場反発は、明らかに大口投機家のショートカバーによるものと考えます。それが続く限りは、下げ渋りを見せますが、ショートカバーにも限度があります。それに加え、昨日指摘したように、月末までに価格が下振れする懸念があります。
相場が下振れするか否かではなく、そいった懸念に備えて利食いをしておくのが良いと考えます。
私は、以前お伝えしましたが、相場が自分の予想通りに動いた場合、どちらに動いても良いポジションを作ることが必要としました。どういうことかと言いますと、例えば10枚買っている場合、大証白金が買値より100円~200円上昇したら、5枚だけ利食って様子を見る手法です。そうすると、相場が下がれば買い直せる一方で、再度上がれば5枚買いを利食いすることができます。
ご参考にしてみてください。
【日経225】
日経225は、膠着状態になっております。ただし、未だ短期トレンドは下向きのままです。会員サイトでは、ストップロスを引き下げ、売り方針としています。
38000円台で膠着状態になっているのは、市場が日銀のゼロ金利解除を3月と見るのか、4月と見るのかでしょう。そのような思惑で、相場が上下運動していると思われます。日銀金融決定会合は、19日です。それまでは、レンジ相場で推移するように思います。
お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)
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