【ドル円】
再度2022年の円買い介入と現在の状況を見比べたいと思います。
繰り返しになりますが、個人的に今回の為替介入(未確認)は無視できないと考えております。円買い介入したと思われる4月29日と5月2日の結果は、5月30日財務省ホームページに公表します。
とりあえず、話を進めていきたいと思います。
2022年9月22日(①)に日本政府は、2兆8382億円為替介入を実施しました。その後、同年10月21日・24日(②)に、6兆3499億円介入。合計9兆1881億円規模の円買い介入。ただし、上記チャートを見る限り、すぐには円高に進んでいません。
145円を下回った円高・ドル安(③)に動いたのは、米国CPIの結果が市場予想を下回ったことによるドル安圧力が強まったためです。それまでFRBは、0.75%利上げを行っていましたが、市場は次のFOMCで0.25%、若しくは0.5%の利上げにとどまるのではとの思惑が広がったようです。
今年はどうでしょう。今のところ、やはり円高に進んでおりません。(日本政府は円高誘導のため、為替介入を行っているわけではありません。)ただし、4月29日、5月2日の2日間で8兆円規模の為替介入を行ったと言われております。ここで注目したいのが、15日発表の米CPIコア指数です。市場予想は、インフレ抑制を予想しており、その予想を下回るか分かりませんが、下回るようならばドル安に反応することでしょう。
それでなくとも、2022年と今年の違いは、日米の金融政策変更です。22年は、米国が利上げを継続していましたが、今年は利下げの可能性が高く、ドル安に動きやすいようにも思えます。
そのように考えると、米経済指標だけではなく、要人発言がハト派ならば、152円の抵抗ラインを突破する可能性があると考えます。いずれにしても、その前段階で154円を下回るかに注目したいと思います。
【大証金】
大証金は、大きく上昇してきました。短期トレンドが上向きであるため、逆張りの買い主体、しかも短期トレードとコメントしましたが、予想以上に大幅上昇となりました。
昨日、イスラエルとハマスの間で行われていた休戦協議が合意に達することなく終了したため、再度金が買い直されたようです。
11800円までは上昇する可能性があると考えていましたが、その価格をはるかに上回ってきました。短期トレンドは上向きですが、少し過熱しすぎているようにも思います。
基本、私は大証金売りはコメントしませんし、推奨しません。何が起こるか分からないのが、金の特徴になります。しかしながら、正直11900円前後で買いの話はできません。
よって、様子見とします。
【大証白金】
大証白金は、堅調に推移しました。本日は、金上昇がNYプラチナ上昇を後押ししているように思います。先日からコメントしていますが、4800円台からは中期買われすぎの領域になります。そのため、結論から言いますと、この上昇は見送りたいと思います。短期トレンドが上向きになっており、おそらく押し目は買い拾われると予想しますが、いずれ行き過ぎの相場は修正安を演じることになると思います。
今回のNYプラチナ上昇で、大口投機家がどれだけ買いポジションを増加させたか注目したいと思います。ちなみに、明日公表のCFTC建玉明細は、下記チャートの赤枠になります。
【日経225】
日経225は、1日で乱高下しました。会員サイトでは、昨日38000円を割り込んだため、買い玉のロスカットが成立してしまいました。
考え方は、未だレンジ相場です。ちなみに、5月限SQ値は38509.47円です。今後、この価格を上回るか注目したいと思います。来週前半で、ほぼ決算発表は一巡します。
引き続き、逆張り方針とします。
お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)
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