プラチナが、なぜここまで上昇するのか。

 本日の米国市場は、メモリアルデーのため休場です。

そのため、NY時間外取引から閑散な動きになりました。

東京金、日経225共に方針に変わりはなく、本日も想定内の動きでした。しかし、大証白金だけは想定外の動きとなったため、大証白金のコメントをしたいと思います。

【大証白金】

 本日米国市場休場にもかかわらず、大幅上昇となりました。数年間見ていますが、メモリアルデーで、本日のようにNYプラチナが上昇した記憶はありません。しかも、アジア株が上昇している中、NY銅価格は低迷、南ア・ランドも落ち着いた動きを見る限り、NYプラチナ時間外が20ドル上昇するとは思えません。アジア株反発は、材料として弱い。

 一つ気になっていたことは。ここ数日間プラチナスポットが堅調に推移しているということです。以前は、NYプラチナが10ドル割高でしたが、今では7~8ドルまで縮小しております。

 やはり、29日の南ア総選挙への期待があるのかもしれません。(南ア経済が好転する期待)少しこじつけになるかもしれませんが、2019年5月8日に同国総選挙が行われ、その週の月曜日にスタートから20ドル上昇しました。総選挙後は、じり安が続きました。(880ドル近辺の水準)

 その5年前の総選挙週の月曜日は、スタートから10ドル上昇しました。総選挙後下押ししたものの、一段高を形成しました。(1450ドル近辺の水準)

本日は、スタートから既に25ドル上昇しております。

 

 本日のNYプラチナ上昇は、理屈で言い表すことのできない動きと考えます。なぜ、メモリアルデーにもかかわらず、NY時間外取引が20ドル以上上昇しているか不思議です。

 今後の方針ですが、先週末の米CFTC建玉明細で、大口投機家の買いポジションが前週比5165枚増加の58479枚と、最高枚数となっております。いずれ、その手仕舞い売りが出ると予想しており、大証白金を強気するつもりはありませんが、本日は前日の高値4251円を上抜けて取引終了したため、目先は強含む可能性があります。

いずれにしても、明日のNY市場を見ていきたいと思います。

南ア総選挙までは、スッキリしない相場。

お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)

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