山高ければ、谷深し。17:47

 昨日の米CPIコア指数は、前月比0.2%(市場予想0.3%)、前年同月比3.4%(同3.5%)でした。昨日ブログでコメントしたように、市場予想を下回ったことでドル・長期利回りが低下しました。

https://first-traders.com/metal/14654/

↑ 昨日のブログ

そして、朝方のFOMCは、市場予想通りFF金利の目標レンジ5.25~5.50%に据え置くことを決定しました。注目していたドットチャートでは、2024年末時点の中央値を5.125%と前回の4.625%から引き上げ、25年末時点の見通しは4.125%と前回の3.875%から上方修正しました。つまり、今年0~1回の利下げ、来年は4回(前回3回)利下げを予想しているようです。

市場は、1~2回利下げを予想していたため、タカ派的な反応となりました。

これらのことは、ある程度イメージしていました。

 

この2つのイベントを受け、ドル円は乱高下しました。ただし、米CPI指数はハト派、FOMCはタカ派になりました。

 (FRBの1回利下げは、11月・12月会合のいずれかになると予想します。

 

 明日の日銀金融政策は、国債買い入れの減額を発表するか否かです。減額幅によっては、円高に動くと予想します。しかし、その一方、何もなければ円安継続ということになります。現在ドル円が往って来いしているのも、明日の会合を控え日銀を挑発しているようにも思えます。円安阻止のため、なんらかのアクションを打つか日銀が問われる番です。

 

【大証金】

 やはり、大証金は昨日11772円まで反発しました。正直、以前のように強気しているわけではありませんが、ロウソク足理論から考えると、安易に弱気することもできません。ただし、短期トレンドは依然下向きであり、引き続き上値抵抗を〇〇〇〇〇円と予想し、300円レンジのイメージで臨みたいと思います。

【大証白金】

 やはり、大証白金は上値の重い展開となっております。昨日も指摘したように、『もうはまだなり』です。反発は想定内であり、下落する可能性があるのは来週以降です。前々からコメントしていますが、来週からNY市場における大口投機家のロールオーバーが行われます。(当然大口当業者もロールオーバーします。)買い越し枚数が多く残っている現状で、売り圧力がかかりやすくなると予想しております。ただし、ここ2日間は、同筋の手仕舞い売りが出ているように思います。

 よって、未だ売り目線で臨みたいと思います。最後の最後は、市場が総弱気します。つまり、安値での大陰線です。総弱気したところは、買いで考えたいと思います。

私は、5月21日のブログで、NYプラチナの天井を指摘しました。

https://first-traders.com/metal/14469/

↑ 5月21日ブログ

 その理由としては、①テクニカルが日足・週足・月足全てで買われすぎになっていること②大口投機家の買いポジションが数年間で最高枚数まで増加していること③一方、大口当業者の売りポジションが増加していたこと④NY市場で前日安値を下回って終えたことからです。これらのことから、5月20日NYプラチナ高値1101.3ドルを90%の確率で天井と判断しました。

 私の理論では、天井は大口投機家が演出し、大底も大口投資家が演出するということです。実際、今も昔もこのシステムは変わりません。『山高ければ、谷深し』の格言があるように、山は大口投機家が買い煽って作るもので、谷はその手仕舞い売りの量で作られるものです。日本市場をどう考えるかより、NY市場がどう動くのかを理解すると、何となくイメージすることができます。

【日経225】

 日経225は、いったん反発したものの、前日安値を下回って引けました。昨日、38400円前後の買い玉を夜間取引(6月12日)、若しくは本日寄付で自由決済とし、若干利益が出たように思います。

 本日の終値は短期売られすぎではありましたが、明日のSQ値を確認し判断したいと思います。基本は買い方針です。

 

お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)

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