NYプラチナETF半減。18:10

 フランスで6月30日、国民議会選挙(下院、577議席)第一回投票が行われ、極右国民連合が与党連合を抑えて、第一勢力になる見通し。過半数を獲得する候補者がいなかった選挙区では、7日に決選投票が行われる予定です。

今回の選挙結果を受け、今のところ欧州株反発、ユーロ高と、かなり評価しているように思えます。

 財務省の円買い介入目安については、先週末のコメントをご覧ください。

【大証金】

 本日も堅調な動きになりました。警戒していたフランス下院選第一回投票では、サプライズなく市場の予想通りの結果になったことで、NY金に与える影響は限定的のように思います。今回の大証金12000円台回復は、円安の影響が大きいと考えます。

 繰り返しの話になりますが、高値を買い上げる相場ではないと考えますが、短期トレンドは2~3日間上向き継続が予想できることから、突込みは買い拾われやすいと考えます。ただし、前日安値を下回って取引終了した場合は、考え方を中立にする必要があります。

(相場に対する注意)

 リスクマネジメントを意識しておけば問題はないでしょう。相場から退場せざるを得ない投資家のほとんどは、ショック安による大損害です。常に、反対に動いた場合のイメージをしておくだけで、そのことによる損害を最小限に防ぐことができます。例えば、枚数がそうです。リターンだけを意識すると枚数は増加します。もしかしたらの考え方が、相場には必要と思います。

【大証白金】

 大証白金は、堅調に推移しておりました。短期トレンドは上向きであり、2~3日間変化しないと予想しているため、まだ弱気するつもりはありません。現時点で、いつもお伝えしている指標は堅調に推移しており、多少の反発があるかもしれません。しかし、NYプラチナETF残高は、2週間で半分以下まで減少したことを考慮すると、投資資金がNY市場から流出しているようにも思えます。

 しかも、先週末公表の米CFTC建玉明細を見ましたら、大口投機家の買いポジションはほとんど変化なく、売りポジションが約5000枚減少していました。つまり、10月限1037.5ドルまでの上昇は、ショートカバー(買戻し)によるものと判断しております。ここについての解説は、割愛いたします。

一方、大口当業者(現物関係筋)は、買いポジションは約3000枚減らし、売りポジションを約1000枚増やしていました。つまり、現物業者は、1000ドル以上を高水準と評価しているように思えます。

 私自身もNYプラチナ1000ドルを強気するつもりはありません。現物価格よりも10ドル以上割高であるため、どうしても大口当業者は売りポジションを維持すると考えます。よって、引き続き売り目線。新規で売るタイミングを計っていきたいと思います。

 NYプラチナに関しての考え方は、大天井を打ったと判断していますが、大底を打ったとは思えません。そのことから売り目線を継続しています。

【日経225】

 日経225は、先週末述べたように、39800円を上回ったため40000円目前まで反発しました。しかし、今月8日・10日にまとまったETFの売却が予定しているため、高値ではいったん利益確定しようといった動きも見えました。

 しかも、空売り比率が低下していたことも、高値から400円ほど下押しした要因と考えます。空売り比率は、本日で40%(前日37%)。もう少し、弱気させる場面があると考えます。よって、既にレンジ幅を切り上げて考えており、突っ込み買い拾い方針とします。

分かりやすくコメントしているつもりではありますが、もしご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)

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