先週末の米雇用統計は、ご存じのように、非農業部門雇用者数20.6万人増加(市場予想19万人増加)、失業率4.1%(同4.0%)。平均時給は、前月比0.3%(同0.3%)、前年同月比3.9%(同3.9%)と、ほぼ予想の範囲内だったこともあり、9月利下げ確率は72.5%まで上昇しました。
4日にあったイギリス下院総選挙は、労働党が単独過半数を獲得し、14年ぶりに政権交代となりました。7日フランス国民議会選挙の決選投票では、左派連合が極右政党を抑え最大勢力へ。連立をどのように組むかによりますが、マクロン大統領の権力は失われ、新政権を率いる人物に移りそうです。
現時点では、フランス株が堅調に推移していますが、今後政治不安が起こる可能性があります。
買い目線=買うか、買わないかの選択肢。売りは考えないという意味。なぜならば、需給面から買い方有利と判断しているからです。
売り目線=売るか、売らないかの選択肢。買いは考えないという意味。なぜならば、需給面が売り有利と判断しているからです。
金とプラチナとの相違は、価格上昇で需給が変化するか否かです。金は無国籍通貨や宝飾品、有事などで需要無限。プラチナは工業品用途が7~8割占めているため、価格によって需給は変化しやすい。いわゆるレーショニングが起きやすいということです。
【大証金】
大証金は、やはり反発してきました。詳しくは、先週末のコメントをご覧ください。
現在マイナス圏で推移していますが、弱気する相場ではないでしょう。むしろ、突込みは買い場探しと考えております。ただし、前日の安値を意識しておくのが良いでしょう。その安値を下回って終えた場合は、下振れの可能性があります。いずれにしても、買い目線は継続です。
【大証白金】
大証白金も本日反発しました。しかも、前日高値を上回って取引終了したことから、未だ弱気はできません。ただし、私自身、売り目線です。
テクニカル面では、突込み買い拾われやすいと判断しております。
需給面については、NYプラチナETF保有残高が、6月17日32.37トンから4.58トンまで減少しております。詳しいことは分かりませんが、短期間で28トン減少しております。この投資資金が、他市場へ移動しているようにも思えないため、強気できません。
先ほども述べたように、需給面で売り有利と考えている以上、売り目線継続です。つまり、売り場を探していきたいと思います。
【日経225】
日経平均は、本日安値引けしました。以前から述べていたように、本日大引けでETF売りが5000億円規模出たようです。10日には、8000億円~9000億円規模のETF売りが大引けに出るようです。
日経225は、未だ買い目線です。高値を強気する必要はありませんが、突込みは買いの意識を持って臨むのが良いでしょう。
先週末のコメントをご参考にしてください。