相場の勢いは重要、勢いがなくなった相場が冷静。18:02

 本日21時30分に米CPIコア指数の発表があります。市場予想は、前月比0.2%(前回0.2%)、前年同月比3.4%(同3.4%)です。つまり、市場はインフレが抑制しているとの予想です。

 昨日は、パウエルFRB議長の下院議会証言で、『より良いデータが増えれば、インフレに対するが強まるだろう』と述べたことが、ドルと米長期利回りを圧迫しました。その結果、ドル安・ユーロ高・円安に動きました。この構図が、一番市場へ安心感を与えます。

加えて言うのならば、市場は米経済指標が悪化することを歓迎しています。なぜならば、インフレ抑制=利下げ=買い安心感に繋がるからです。ここ最近の経済指標は、ほぼ市場内容を下回る結果になってます。ただし、その経済指標が悪化し続けた場合は、インフレ抑制を歓迎していられなくなります。その舵取りが、今後重要になりそうです。

【大証金】

 大証金は、やはり堅調に推移しています。昨日も述べたように、今までは現物買い需要で堅調に推移していたと思いますが、ここ数日間はNY市場における大口投機家が買いポジションを増やしているように思います。当然、トレンドフォロー型の大口投機家であるため、トレンドが変化しない限り手仕舞い売りはしてこないと考えます。

 昨日も述べたように、5月、6月に中国人民銀行が金を購入しなくても、別の買いが入りやすい現状であることは理解しておきたいと思います。

 繰り返しになりますが、前日安値12345円を意識しておくべきでしょう。上昇トレンド継続の場合は、前日安値を下回らずに、高値更新するのが当然のシナリオです。つまり、買いで考える場合は、安値を下回れないと決め打ちしながら買い進むのも一つです。ただし、安値を下回って取引終了した場合は、撤退です。リスクをどれだけ取れるかが重要です。

よって、引き続き買い目線で臨みたいと思います。

【大証白金】

 大証白金は、やはり反発しました。昨日のコメントでは、前日高値5223円を意識した試し売りを提案しました。正直なところ、もう数日間日柄が欲しいと考えます。ただし、昨日も述べたようにNYプラチナ1000ドル以上は上値の重い展開を予想しており、売り目線継続です。詳しくは、昨日のコメントをご覧ください。

 私は、ある程度重要と思える指標を確認した上で、売り目線と判断しております。ちなみに、今年4月中旬までは、買い目線でした。繰り返しになりますが、大天井を打った相場が、簡単に高値を更新するとは思えません。

相場が若いうち(日柄を掛けない相場)は上昇しやすいものの、日柄をかけることによって市場は冷静になります。相場に勢いがあるうちは弱気できないということです。相場の勢いが失われると、上昇しにくくなるということです。

 余談ですが、日経225は今月7月に、3月高値を更新しました。この間3か月~4か月の日柄を掛けております。金融商品によって異なりますが、大天井を打った相場は、それなりの時間が必要ということになります。ちなみに、金相場は大天井を打つといった考え方は合いません。(金は相場であって、相場でないからです。)おそらく、金相場が下落する場合は、リスクオフによる換金売りと予想します。

ちなみに大証白金は、毎年、前年高値を上回りますが、1年で2回上回ることはありません。この理由としては、やはり需要と供給のバランスでしょう。当然、価格が上昇しますと、現物を紐付した売りが出やすいからでしょう。

 話を戻しますが、今後プラチナ相場の上昇が期待できるのは、中国・広東省広州市にある先物取引所の広州期貨交易所にプラチナが上場する前後と考えます。9日から行われた上海プラチナウィークで、同取引所への上場を検討しているとのことです。中国で先物取引が行われると、当然最初はプラスに働くことでしょう。

ただし、今のところ時期は明確になっておりません。

 よって、売り目線は継続と考え、再度売り場を探したいと思います。引き続き、前日高値5207円を意識しながら、試し売りポジションは維持とします。

【日経225】

 日経225は、42500円まで上昇してきました。昨日のコメントでは、過熱感が出てきたことから、ここからの反発は買う気になれないとしました。ただし、一旦41000円台へ下押しした場合は、今一度買い狙いでしょう。

 過熱感のある相場ですが、上昇トレンドを継続している以上、安易に弱気することはできません。何度か上値を試しながら、天井を形成することになるため、42500円を天井と決めつけるのは時期尚早です。

 よって、42000円台では買う気になれませんが、41000円台では買い場探しと考えます。

 

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