長文になりましたので、必要なところだけご覧ください。18:24

【私の見方】

 繰り返しになりますが、私はNY市場の内部要因と回帰トレンド(テクニカル指標)、ボリンジャーバンド、改良MACDを用いて分析しております。あとは、市場環境です。銅価格、原油価格、株価や通貨も指標の一つとして考えます。毎日、常に見ています。

 その中で、回帰トレンドを重要指標にしています。短期トレンドは60分足を示し、中期トレンドは日足を示しています。そもそもですが、回帰トレンド分析とは、相場が元に戻ってくることを意味します。つまり、相場の方向性と行き過ぎをイメージすることができます。

 ただし、今回の大証金、大証白金のように、短期トレンドは下向き、中期トレンドが上向きの場合、短期トレンドを重要視します。しかしながら、中期トレンドで売られすぎの場合は、弱気することはありません。これは、反対も同じことが言えます。つまり、過熱している相場に対し、順張りで参加しません。

 今回は、分かりやすく大証白金日足チャートを掲載します。ご参考にしてください。

 

【ドル円】

 7月18日にコメントした通りです。2か月前から7月に円高を予想し、徐々にドル・円の水準は切り下がると予想しています。ある金融情報番組のコメンテーターは、8月に円安に向かうと予想していました。その理由は、昨年8月円安に動いたからのようです。(この理由だけではないと思いますが)

 私は、8月も円高に動くと予想しております。日米長期金利差だけで考えるならば、今の水準が正しいか否か疑問です。昨年8月22日のドル円は、146円前後でした。その時の金利差は、3.662%です。今現在では、3.175%まで縮小しています。今では、誰も金利差に触れることなく、円安を予想しています。

 仮に円安に動くとするならば、今月日銀政策決定会合で国債買い入れ減額幅や利上げ幅が不十分である場合と考えます。それに付け加えて、9月FOMCで利下げが見送られる可能性が高まってきた時でしょう。ただし、私はいずれ140円~150円の水準で落ちすくと予想しています。

【大証金】

 大証金は、上値の重い展開になっております。正直、短期回帰トレンドは下向きになっており、反発したところでは売り物が出ると予想していました。しかし、反発しません。本日からは中期回帰トレンドで、売られすぎの領域に入りました。

 昨日もコメントしたように、金に関して買い目線は変わりありませんが、今は強気していないということです。

 ちなみに、本日公表の7月19日NY金取組高は、前日比13340枚減少していました。(1日で57.3ドル下落)以前、私はNY市場で大口投機家が買い煽っており、2019年以来の買い越し枚数に近づいているとコメントしました。結果的に、そこがピークになったように思います。つまり、ここ最近のNY金下落は、大口投機家の投げ売りによるものと判断しております。

 大口投機家が買っていないのにNY金が上昇した場合は、素直に買いで考えて良いと思います。しかし、同筋の買い煽りで上昇した相場は、必ず反対売買をしてきます。これが相場の原理です。

よって、今後も取組高を注意しながら、NY市場の相場動向を確認したいと思います。

【大証白金】

 大証白金は、本日も上値の重い展開になりました。昨日あたりから中国筋の買いが入ったことで、一旦NY市場の反発を期待しておりました。しかし、NY市場で再び950ドルまで売り叩かれることとなりました。

 ここ最近のNYプラチナ下落にも関わらず、取組高が減少していないことは、大口投機家が新規売りをしているからだと考えます。仮に取組高が減少した場合は、同筋の買いポジションの手仕舞い売りと判断することができ、相場は早い段階で反発することが予想できます。

 ちなみに、大証白金の中期回帰トレンドは、昨日から売られすぎになっております。売られすぎということは、それだけ市場が弱気している表れです。

ただし、私自身、強気しているわけではありません。未だ売り目線であり、目先反発があっても良いと考えているだけです。

私は、昨年7月以降買い目線で臨みました。一切売りは考えませんでした。しかし、今年に入り、5月の上昇は予想できなかったものの、5月22日のブログからは天井を打った可能性が90%とし、それ以降は売り目線で臨んでおります。なぜならば、大天井を打った相場が、簡単に底打ちすると思えなかったからです。(相場の上昇・下降は、大口投機家が作るものです。そのポジションは、必ず解消してきます。)

 よって、反発があれば再度売り場探し、突込みは様子見とします。8月15日あたりまでは、下振れを意識しておくのが良いでしょう。

【日経225】

 日経225は、やはり失速しました。昨日は、本日40000円以上で売られると予想していましたが、結果39970円が高値となりました。

 まだ安易に買うことはできません。例えば、1週間で3000円下落した場合、売り方と買い方、どちらに分があるか考えた方が良いでしょう。簡単に述べますと、3000円下落する道中で、買い方はナンピン買いをし、売り方は直ぐに利食いをすることでしょう。つまり、3000円下がった時点で強気信者が増えることになります。

それならば、買い方の立場になって考えましょう。仮に相場が反発した場合、利食い売りや新規売りしたくなることでしょう。

 今回の相場がそうか否かは、正直今の時点では分かりませんが、あまりにもチャートが悪すぎます。こういう相場を無理に参加する必要はないでしょう。来月になれば、相場が落ち着きを取り戻すと予想しており、来月まで様子見するかもしれません。

お分かりにくい点もあるかと思いますので、その時はお気軽にお問い合わせください。TEL 080-4653-1005(高橋)

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