今週は、ビックイベント目白押し。18:05

 先週末は、相場の原理原則についてコメントしました。相場の基本を知っておくことにより、間違った見方をすることが少なくなります。個々のトレードスタイルがあると思いますので、一概にすべて共通するとは言えませんが、是非ご参考にしてみてください。

https://first-traders.com/metal/14989/

↑7月26日コメント

さて、今週は中央銀行ウィークです。以前からお伝えしていますが、31日の日銀会合はかなり重要です。(市場予想は、7月25日のコメントをご覧ください)

今回の会合で、日銀が2年間でどれだけ国債買い入れを減額するかになります。大方の予想では、2年間で3兆円規模(現在、月6兆円ほどの国債買い入れ)に減額するとのこと。さらに最大の焦点は、利上げを同時に行うかです。以前、植田総裁は7月会合で利上げも検討すると述べておりました。果たして、0.15%利上げするのか、それとも次回会合に見送るのかを注目したいと思います。

いずれにしても、色々な思惑が入れ混じっているため、会合後は波乱含みな展開になりそうです。

ちなみに、前回会合は6月14日でした。ご存じのように、市場は国債買い入れ減額を予想していましたが、7月会合に見送られ、そこから日経225は42490円まで上昇しました。その会合後の安値は6月17日37920円。一方、ドル円は、157円前後でした。

4月会合前後では、日経225が36710円~37130円の安値を付けていました。

つまり、今回国債買い入れ減額計画と利上げが同時に行われた場合、これらの安値を下回る可能性があるということです。両方とも見送られることは考えにくく、7月31日会合後の相場動向が重要になります。

【大証金・大証白金・日経225】

 全てにおいて、中期・短期トレンドが同じ動きをしています。おそらく、日米金融政策に連動した動きと考えます。どのようなトレンドになっているかと言いますと、短期トレンドは下向きです。しかし、中期トレンドは上向きになっております。

その中で、日経225は来週中旬ごろに中期トレンドが変化する可能性があります。大証金・大証白金の中期トレンドは、当面変化しないように思います。大証金・大証白金の短期トレンドは、数日間で結論が出ることでしょう。おそらく、7月31日、8月1日あたりのように思います。

ご参考にしてください。

【大証金】

 大証金は、12000円に迫る動きとなりましたが、やはり上値が重いようです。ただし、NY市場の取組高を見ますと、7月18日終値2456.4ドル時点で598013枚あったものが、25日終値2399.9ドル時点で537014枚まで減少しました。やはり、今回の金下落は、大口投機家の手仕舞い売りによるものだったと考えます。それが一巡したことで、NY金が反発したように思います。

 NY市場における大口投機家のロールオーバーが発動していることで、もう少し下押しも視野に入れていましたが、やや下げ止まった感があります。ただし、今週は多くのビックイベントが控えていることもあり、もう少し様子見ていきたいと思います。

大証市場で、短期・中期トレンドが同じ方向を向き始めた時は、ストップロスを設定し、買いで考えたいと思います。

【大証白金】

 大証白金は、意外に堅調な動きを見せました。先週末公表の米CFTC建玉明細を見ますと、大口投機家買いポジションが8060枚減少していました。やはり、同筋の手仕舞い売りが多く出たようです。一方、大口当業者(現物扱い者)の売りポジションは、6174枚減少していました。

以前にもお伝えしましたが、大口当業者の売りポジションが45000枚を下回り、40137枚まで縮小しました。強気をするには、この枚数が30000枚を下回る必要があります。

そのため、買い目線ということではありませんが、大口投機家の買いポジションがある程度整理したことで、少し反発しやすくなったように思えます。

よって、万が一のため、下値を意識する必要はありますが、〇〇〇〇円台は短期リンバンド狙いの買い場探しとします。

【日経225】

 日経225は、大幅反発しましたが、やはり上値が重かったように思います。ここで考えなければいけないのは、日銀会合です。なんの事実もないため、基本ポジション調整がメインになります。日銀会合前に、ほとんどの投機筋は仕掛けません。

 しかも、市場が安心しているように思います。以前から37000円前後は買いというシナリオが意識されているように思います。前回は、国債買い入れ減額予想にもかかわらず見送られたことが、結果ポジティブサプライズになっただけで、今回仮に利上げした場合、当面上値が決まってくるように思えます。

そのため、過去のシナリオを意識する必要はなく、今回日銀がどういった結論を出すのか確認したいと思います。

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